
銀座の地に誕生したティファニー 銀座の4階。その空間に足を踏み入れた瞬間、ブルーの静謐な光に包まれ、時間の流れが少しだけゆるやかになる気がします。2025年7月のオープン以来、多くの美食家や感性豊かな人々を魅了してきた「Blue Box Café by Natsuko Shoji」から、日本の春の訪れを五感で味わう特別なアフタヌーンティーが、4月1日より期間限定で登場します。価格は14,300円(税込)、期間は5月31日まで。
文/土田貴史
日本とフランスの美意識が出会う、春の食の芸術
このアフタヌーンティーの監修を手がけるのは、東京・代々木上原のフレンチレストラン「été(エテ)」を率いる庄司夏子シェフ。2020年にはアジアのベストパティシエ賞を、2022年にはアジアの最優秀女性シェフ賞を日本人女性として初めて受賞するなど、国内外から高い評価を受ける人物です。気鋭のアーティストやデザイナーとの協業でも知られる庄司シェフは、料理を単なる食事ではなく、視覚・触覚・記憶までをも揺さぶる表現の場として捉えています。

今回のアフタヌーンティーには、庄司シェフならではの繊細な感性が余すところなく息づいています。スタンドに並ぶのは、菜の花と桜エビのタルト、日本のお漬物からインスピレーションを得たチェリーの酢漬け、ビーツで染めあげた春キャベツのパテドカンパーニュ。フランス料理の技法と日本の食材・文化が自然に寄り添い、それぞれの一品に日本の春が丁寧に刻まれています。桜の花びらを苺と白苺で表現したタルトには隠し桜あんが忍ばせてあり、愛らしいサクランボ型のムース、金箔が輝く深緑の抹茶チーズケーキなど、料理そのものがまるで精巧なジュエリーのように輝きます。
そして、このアフタヌーンティーの主役といえるのが、「せとか」の黄金色のソースをまとったクレープシュゼット。バニラビーンズたっぷりのアイスを添えて供されるそれは、冬の眠りから覚めたばかりの太陽を想わせる温かみと輝きをたたえています。西洋の古典的なデザートに日本の春の柑橘を重ねるこの一皿は、庄司シェフが体現する「日本とフランスの対話」の真髄でしょう。
ティファニー ブルーに包まれた、唯一無二の空間
Blue Box Caféの空間設計を担ったのは、現代建築の巨匠ピーター・マリノ氏。メインダイニング、バー、プライベートダイニングルーム、そして銀座の街並みを望むテラスと、それぞれの場が異なる表情を持ちながらも、ティファニー ブルーという一色のもとに穏やかに統一されています。館内には、東信氏によるフラワーインスタレーション、ヨハン・クレテン、サラ・チャールズワース、ロー・エスリッジ、モリー・ハッチといった著名なアーティストの作品が空間に対話を織りなし、ここが単なるカフェではなく、ひとつの生きた美術館であることを物語っています。

1837年にチャールズ・ルイス・ティファニーがニューヨークで創業して以来、ティファニーは洗練された革新と精巧なクラフトマンシップの象徴として、188年の歴史を紡いできました。その精神は、ジュエリーのみならず、食という領域においても貫かれています。Blue Box Caféは、ティファニーのエレガンス・クラフトマンシップ・独創性という3つの価値観が、庄司シェフの才能と共鳴することで生まれた場所です。ここでの体験は、美しい一皿を味わうことであると同時に、ティファニーというブランドが長年にわたって追い求めてきた「生活を芸術へと高める」という姿勢に、身をもって触れることでもあります。
1972年に日本初上陸を果たしてから53年。2025年7月に新たな扉を開いたティファニー 銀座は、その次の半世紀への序章であり、Blue Box Caféはその中心に輝くダイヤモンドのような存在です。日本の春を丹念に封じ込めた一皿一皿を前に、私たちはティファニーが体現してきた「美しいものへの真摯なまなざし」と静かに向き合うことになるでしょう。
【概要】
メニュー:期間限定アフタヌーンティー 1万4300円(税込)
期間:4月1日~5月31日
場所:ティファニー 銀座 4F Blue Box Café by Natsuko Shoji
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目9番2号
営業時間:10:30~20:30
アクセス:東京メトロ「銀座駅」A2出口 徒歩2分
予約:https://www.tablecheck.com/ja/tiffany-blueboxcafe(予約なしでも一部席あり)
電話:03-5005-0107





