文／梅本昌男（海外書き人クラブ／タイ・バンコク在住ライター）
フィリピンの英語留学先としてまず浮かぶのはセブ島ですが、女性に合う穴場の留学先があります。マニラから北へ約250キロ、バスで５～６時間の場所にあるバギオです。高原避暑地として有名で、都会の喧噪から逃れてゆっくりしたい地元の方々に人気です。
このバギオ、高原ならではの景色が素晴らしいです。朝方、霧が町を覆う光景にはうっとり。観光場所としてボタニカルガーデンや山岳民族センター、乗馬施設、温泉などもあります。
一方、大型ショッピングセンターやマーケット、レストラン等も充実していて生活に困りません。今、英語留学先として注目を集めているバギオ。人気の理由ですが、まず、フィリピンなので留学費用が安い。例えばカナダやオーストラリアと比べて半分以下です。現在、英語学校が５校（９キャンパス）あり、それぞれに特徴があり、中には数か月先まで予約満員という学校もあります。現在、実際にバギオに留学中の40代女性のナカツカさんに話を聞きました。コロナ禍前にセブ島留学を６回も経験しているベテランです。バギオを選んだ理由についてです。
「実は私、セブ留学を何回もしているのに一度もビーチに行ったことがないんです（笑）。もともと泳ぎが得意でないのと、日焼けも年齢的に避けたい気持ちもあったので。それで改めてバギオについて調べてみると、私の年代が勉強するのに合ってそうだと分かりました」
(C)WALES
ナカツカさんが通っているのは『WALES（Widest Asian Learners English School）』という英語学校です。最大収容人数が80名とバギオでは中規模サイズ。
「学生の年齢が比較的高めで落ち着いた雰囲気の学校です。１日３クラスだけのノンビリしたコースや、しっかり学びたい人向けの１日８クラスのコースなど、希望に合わて選ぶことができます」
留学で気になるのが治安。特に女性の場合大事なポイントだと思います。
「フィリピンの他の場所と違いバギオの治安はかなり良いと言えます。それを証明するように24時間営業のカフェやレストランも多く存在しています。週末には飲みに行ったりしますが、夜遅くに一人で歩いても不安がありません。朝方も４時頃に目が覚めて近所のコンビニに飲み物などを買いに出たりすることもあります」
生ライブがあるカフェやレストランがあったり、バギオ産の地ビールもあって美味しいそうです。
ナカツカさんは学校側の用意する寮で暮らしています。食事は学食でも自炊でもOK。大きな市場が歩いて５分程の所にあるので食材調達も楽だとか。
「学食はメニュー豊富でフィリピン料理だけでなく、日本食、中華、韓国料理、洋食までいろいろ。先日は天ぷら定食が出て感激。マッシュポテトが添えられていたのが謎でしたが（笑）」
バギオの人たちは暖かく親切だと感じることがナカツカさんは多々あるそうです。
「バギオで一番大きな公園で、ズンバを踊っているグループに毎朝参加させてもらっています。学校外でも気軽に地元の人たちと交流が持てるのもバギオならではかと思います。海外でよくあるぼったくりやお釣りをごまかされたりということもほとんどありません」
バギオには他にも女性に人気の英語学校があります。
(C)Baguio JIC Academy
『Baguio JIC Academy』は敷地内にお洒落なカフェとスーパーマーケットが併設。寮の部屋が綺麗で収納スペースも多い点も高評価されています。
自分のスタイル、ニーズに合った学校を選べるのもバギオ留学の良さなのです。
Wales:https://walesph.com/ja/
JIC Academy:https://baguio-jic.com/ja/
文・写真／梅本昌男（タイ・バンコク在住ライター）
タイを含めた東南アジア各国で取材、JAL機内誌アゴラなどに執筆。観光からビジネス、グルメ、エンタテインメントまで幅広く網羅する。海外書き人クラブ会員（https://www.kaigaikakibito.com/）。
