暮らしを豊かに、私らしく

情報・写真提供/一休.com

旅の主な目的は観光や温泉、食べ物ばかりとは限りません。若い頃は名所を足早に数多く巡ったものですが、時間にゆとりが出てきた今、感性を刺激する趣深い旅に出てみるのはいかがでしょうか?

今回は、有名建築家が手掛けた宿に焦点を当てて、「⼀休.com」から5つを厳選しました。宿泊したいホテルを⾒つけたら、<⼀休ボタン>をクリックしてください。「⼀休.com」で Web 予約が可能です。

意匠を凝らした宿は、それ自体が「作品」といえるものばかり。滞在するだけで、感性が刺激されるでしょう。

1:Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS(新潟県)

情報・写真提供/一休.com

『Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS』は、アウトドアブランド「スノーピーク」の本社敷地内にオープンした複合施設です。「浴・食・泊」がテーマで、日帰り利用も可能な温浴施設、地元産の食材を楽しめるレストラン、ヴィラとトレーラーハウスの2タイプを備えた宿泊施設があります。設計は建築家・隈研吾さんが手掛け、自然との一体感を味わえるダイナミックなデザインが魅力です。

一休.comでWeb予約

▷外と内の境界線をなくした、風景に連なる建築

建物の造りの中でも目を引くのは、軒裏を覆う薪。キャンプの焚き火に必要不可欠であることから、薪を採用したそうです。このデザインは本館のレセプションのみならず、レストランやヴィラ棟にも導入されており、薪は施設全体で1万5000本以上も使用されているのだとか。建物の中にも薪を取り入れることで、外の「自然」が館内にも連続しているかのような感覚をもたらします。

本館の屋根は、建物の向こうにそびえる粟ヶ竹の稜線に沿うようにデザインされており、まさに自然と一体化した建築といえるでしょう。

▷この宿ならではの魅⼒

『Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS』のメインは、露天風呂、内風呂、サウナ等を完備した温浴施設です。全面ガラス張りの内風呂では、雄大な粟ヶ竹を眺めながら湯浴みができます。温泉は、保温効果が高いとされる雪峰温泉。湯冷めしにくく、ポカポカとした状態が長く続きます。

サウナエリアにも大きな窓があり、景観は抜群。自然の中にいるかのような気分になるはずです。スノーピークのチェアが置かれた外気浴スペースもあるので、温泉やサウナで火照った身体をここで冷ますのもいいでしょう。

情報
IN 15:00~18:00
OUT 11:00
室数 全7室
ペット 不可
お子様 可
住所/新潟県三条市中野原456-1
TEL/0256-46-5650

おすすめプランは「スノーピーク『住箱』Standard/夕朝食付き」2名で税込44,660円~。

一休.comでWeb予約

2:アートビオトープ那須 スイートヴィラ(栃木県)

情報・写真提供/一休.com

1986年、那須連山の麓にオープンしたリゾートホテル「二期倶楽部」。オープン後、スパや野外劇場、文化施設「アートビオトープ」などを増設し、多くの人に愛されてきましたが、2017年にホテルは営業を終了しました。

2020年、この「アートビオトープ」内に誕生した宿泊施設が『アートビオトープ那須 スイートヴィラ』です。14棟15室のスイートタイプのヴィラは完全独立型で、プライベートな時間を過ごせます。

一休.comでWeb予約

▷那須の雄大な自然に浸れるよう、配慮された造り

ヴィラの設計を手掛けたのは、建築家・坂茂さん。各ヴィラは、敷地の両脇に流れる渓流を間近で楽しめるように配置。奥行き3メートルもある広々としたテラスでは、川のせせらぎをBGMに寛げます。また、木材には国産のタモやスギ、石材には敷地内や近隣で採れたものを使用しており、建物内に輸入の建築材はありません。

全客室に、現代工芸や本が置かれている展示空間「燦架(さんか)」もあり、感性を刺激する仕掛けもあるのです。

▷この宿ならではの魅⼒

「アートビオトープ」を代表するものといえば、建築家・石上純也さんが手掛けた「水庭」です。318本の木々と160個の池からなる人工の庭で、木々の配置はコンピューターで緻密に計算した上で移植されたのだとか。また、池は渓流から流れ出し、自然と元の渓流に戻っていくような設計がなされているそうです。

飛び石を伝って散策したり、静かに池を眺めたり、思い思いの時間をお過ごしください。

情報
IN 15:00~18:00
OUT 11:30
室数 全15室
ペット 可
お子様 不可 ※10歳未満のお子様は宿泊不可
住所/栃木県那須郡那須町高久乙道上2294-5
TEL/0287-74-3300

おすすめプランは「スイートヴィラ 充実した孤独こそが、新しい旅の目的です。(2食付)」2名で税込146,410円~。

一休.comでWeb予約

3:HOTEL KEYFOREST HOKUTO(山梨県)

情報・写真提供/一休.com

東京都心から約2時間半、八ヶ岳の麓にある「小淵沢アート&ウェルネス」。美術館やスパ、ゴルフ場など、様々な施設を携えた複合リゾートです。この敷地内にある『HOTEL KEYFOREST HOKUTO』は、自然とアートを融合させたホテル。館内に置かれた数々のアート作品、ホテル屋上にあるスカイテラス、森の中の貸切温泉など、自然と芸術に囲まれながら上質な時間を過ごせます。

一休.comでWeb予約

▷自然と調和するように佇む、スタイリッシュな建築

『HOTEL KEYFOREST HOKUTO』を訪れると、不規則な台形の窓がついたコンクリート打ち放しの外壁に目を奪われるでしょう。デザインを手掛けたのは、建築家・北川原温さん。外観は無機質である一方、客室の壁や床には木材を使用しており、温かみのある空間が広がります。

「太陽」「風」「水」など、山梨の自然から着想を得たテーマが各客室に設けられており、一つとして同じデザインはありません。また、山々を意味する「UTSUHO」、「水」を意味する「MITSU」など、縄文語が客室名に取り入れられているのも、ユニークです。

▷この宿ならではの魅力

小淵沢の地下に湧き出る源泉を引いた、貸切露天風呂があるのも魅力です。こちらは、ホテル宿泊者のみが利用できる施設。日中には澄み渡る青空の下で、夜には満天の星空を眺めながら……。豊かな自然に囲まれながらの湯浴みは、まさに至福のひとときです。

情報
IN 15:00~22:00
OUT 11:00
室数 全6室
ペット 不可
お子様 不可 ※11歳未満のお子様は宿泊不可
住所/山梨県北杜市小淵沢町10248-16
TEL/05-5136-8755

おすすめプランは「【ホテルスタンダード】夕朝食付きハーフコース」2名で税込78,700円~。

一休.comでWeb予約

4:三養荘 プリンスホテルズ&リゾーツ(静岡県)

情報・写真提供/一休.com

伊豆半島の北部にあり、「伊豆の玄関口」とも呼ばれる伊豆長岡温泉。そんな伊豆長岡温泉にある『三養荘 プリンスホテルズ&リゾーツ』は和の趣を感じられる宿です。もともと旧三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の長男・久彌の別邸として建てられ、1947年に旅館として営業を開始。

2017年には、本館の玄関や客間棟などが国の有形文化財として登録されました。4万2000坪という広大な敷地内には、本館と離れ、新館、四季折々の自然を楽しめる日本庭園があります。

一休.comでWeb予約

▷自然にそっと寄り添う建築

数寄屋造りの新館は、建築家・村野藤吾さんが晩年に設計しました。館内には、猪目窓や格天井など日本の伝統的な建築の意匠をそこかしこに見つけられます。

長い廊下はなだらかに傾斜していたり、平屋ながらも階段があったりと自然の地形を生かしたデザインも特徴です。また、光の差し込み方や風の流れまで計算された照明もあり、自然と建築が織りなす美しさに触れられるでしょう。

▷この宿ならではの魅⼒

旅の楽しみの一つといえば、温泉でしょう。『三養荘 プリンスホテルズ&リゾーツ』では、全室に伊豆長岡温泉を引いたお風呂が備えられています。広々としたお風呂で湯浴みをしたい方は、内風呂と露天風呂のある大浴場へ足を運んでみてください。こちらは、2面がガラス張りになっており開放感が抜群。なお、大浴場に続く長い渡り廊下から見える、小滝や渓流、竹林などの美しい景観も必見です。

情報
IN 15:00~17:00
OUT 11:00
室数 全22室
ペット 不可
お子様 可
住所/静岡県伊豆の国市ままの上270
TEL/055-947-1111

おすすめプランは「<早割60>早めの予約でお得に宿泊(お食事処/楓コース)」2名で税込59,398円~。

一休.comでWeb予約

5:瀬戸内リトリート 青凪(愛媛県)

情報・写真提供/一休.com

JR松山駅から35分、瀬戸内海の島々を望む小高い丘に建つのが『瀬戸内リトリート 青凪』。「Minimal Luxury」というコンセプトの通り、スイートタイプの客室が7室で、その全てが100平米以上です。さらに、インフィニティプール、室内温水プール、温泉ジャグジー、サウナと施設は豪華。非日常空間で、贅沢な時間を過ごせます。

一休.comでWeb予約

▷無駄なものを削ぎ落とした静寂な空間

このホテルをデザインしたのは、建築家・安藤忠雄さん。もともと宿泊施設兼美術館として利用されていた建物をリノベーションし、ホテルとして生まれ変わらせました。

華美な装飾は施しておらず、館内のデザインや客室のインテリアはシンプルです。これは、「余計なものを削ぎ落とし、本当の自分を取り戻してほしいから」との想いが込められているよう。穏やかに流れる時間に身を任せていると、知らず知らずのうちに凝り固まっていた心身がほぐれていくのを感じられるかもしれません。

▷この宿ならではの魅⼒

部屋のタイプは、ホテル内最上級のお部屋「THE AONAGIスイート」、フルフラットの寝湯を備えた「半露天スイート」、バルコニー付きの「ガーデンスイート」、2つのベッドルームがある「4ベッドスイート」の4つ。

中でも人気なのは、「THE AONAGIスイート」です。床から天井まで大きな窓があり、その先に広がる瀬戸内の島々はここでしか見られない絶景。メゾネットタイプで、1階にはリビングルームやテラスなどがあり、暮らすような感覚でリラックスできるでしょう。

情報
IN 15:00~19:30
OUT 11:00
室数 全7室
ペット 不可
お子様 可
住所/愛媛県松山市柳谷町794-1
TEL/089-977-9500

おすすめプランは「【一休限定】 【基本プラン】 Stay at Aonagi<夕朝食付>」2名で税込120,000円~。

一休.comでWeb予約

***

建物そのものが「アート」ともいえる、有名建築家が手掛けた宿。緻密に計算されたデザインは、息をのむほどの美しさと唯一無二の存在感を放ちます。建物全体はもちろん、照明やインテリアなどにも意匠が凝らされていますので、宿泊の際にはぜひ細部にまで目を配ってみてください。

※本記事で紹介したプランの価格はすべて税込です。
※本記事は2023年2月15日(水)時点での情報をもとに作成しています。
提供されるサービスの内容は随時、変更になる場合があるため、各プランの詳細をご確認のうえお申し込みください。


情報・写真提供/⼀休.com

文/阿部雅美(京都メディアライン)
HP: http://kyotomedialine.com Facebook

 

関連記事