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白神山地の青池(青森県)

2023年の夏至は6月21日。北半球では夏至は一年のうちで昼間が一番長い日であり、文字通りこの日から夏の盛りに向かいます。太陽の角度がもっとも高くなるこの時期限定で現れる自然現象が、各地にあります。

そこで今回は、夏至の時期にだけ見られる現象とその近くのおすすめの宿を「一休.com」から厳選しました。宿泊したいホテルを見つけたら、<一休ボタン>をクリックしてください。「一休.com」でWeb予約が可能です。

梅雨の晴れ間に奇跡のように現れる絶景で癒やされてみませんか。

1:AUBERGE YUSURA ひと手間に和ごころ感じる料亭宿(三重県)

写真・情報提供/一休.com

三重県伊勢市にある「伊勢神宮」。正式には「神宮」といい、コロナ禍であった昨年でさえ年間参拝者数は600万人を超える、国内だけでなく海外からも多くの観光客が訪れる日本でもっとも神聖な場所のひとつです。

『AUBERGE YUSURA ひと手間に和ごころ感じる料亭宿』はその伊勢神宮まで車で15分、伊勢湾にそそぐ五十鈴川の川沿いに建っています。オーベルジュだけあって食事はもちろん、家具などの設えにも、その名の通り“ひと手間”かけた1日5組限定の宿です。

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▷この宿から近い夏至の絶景スポット

宿から徒歩15分ほどの二見浦は、古来より伊勢参宮を控えた人々がその浜辺で水を浴び、心身を清め、罪穢れを祓うべく、禊祓をしていました。その沖合いに浮かぶ夫婦岩は縁結びや夫婦円満のシンボルでもあります。

夏至をはさんだ5~7月ごろには、夫婦岩の間から昇る日の出を見ることができます。とくに夏至の日前後1週間ほどは、晴れていれば遠く富士山の山影から昇ってくる日の出を拝むことができると人気です。

夫婦岩を祀る二見興玉神社では、例年夏至当日に夏至祭が行なわれます。早朝3時30分より行なわれる催事のさなかに日が昇る様は荘厳そのもの。筆舌に尽くしがたい体験となることでしょう。

二見興玉神社

▷この宿ならではの魅力

全室一棟建ての離れになっている
松坂牛の料理の一例

写真・情報提供/一休.com

和のオーベルジュと掲げるだけあって伊勢エビや松阪牛、リアス式の海で育てられる伊勢まぐろなど、三重の素材を使った懐石料理が自慢。名古屋の料亭や京都の高級ホテルで料理長を務めてきたシェフが季節感たっぷりに丁寧に仕上げたお皿の数々は舌だけでなく目でも楽しめることでしょう。

専用の日本庭園やそれを眺めながら入れる露天風呂が備えられた部屋など、贅沢な造りです。客室露天風呂には、美肌の湯として名高い榊原温泉の中から、とくに泉質濃度の高い源泉を使用。とろとろのお湯はまるで化粧水のようです。

情報
TEL/0596-63-5511
住所/三重県伊勢市二見町松下1347‐2
室数/5室

おすすめのプランは、「<新棟>【料理長おすすめディナーコース】伊勢の地産食材を味わう夕食」夕朝食付き2名で118,800円~。

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2:ホテルグランメール山海荘(青森県)

写真・情報提供/一休.com

青森県の鰺ヶ沢温泉は約30万年前の海水が湧き出したもの。塩分濃度が高く、保温と保湿に優れ、湯冷めしにくい特徴があり、天然のタラソテラピーとも言われています。

鰺ヶ沢温泉にある『ホテルグランメール山海荘』は雄大な日本海を望む高台にあり、背後には岩木山を望むこともできます。北前船時代に一番早くに西洋の文化を受け入れてきた寄港地として栄えただけあって、和と洋が絶妙に交じり合ったデザインが懐かしさを覚える宿です。

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▷この宿から近い夏至の絶景スポット

世界遺産、白神山地西部に位置するブナ林に囲まれた33の湖沼が集まる「十二湖」。なかでもとくに有名な「青池」は、池底に倒れた木が見えるほど透明でありながら、鮮やかなコバルトブルーに輝く湖面が神秘的です。宿からは車で1時間ほどです。

太陽の高さや方角によって変わる「青池」の色。季節や時刻、天気によっても色合いが変わり、とくに夏至の前後の5月下旬から7月下旬の午前中は青がより鮮やかに見えるのだそうです。

十二湖/青池

▷この宿ならではの魅力

中庭からも日本海を一望できる
クラシックなロビー
青森県産牛乳と地元パン屋さんの食パンを使ったフレンチトースト

写真・情報提供/一休.com

2022年11月からオールインクルーシブのプランをスタート。ラウンジでの飲み物や食べ物、ホテル施設内での飲み物などが宿泊料金に含まれるので、追加料金を気にせず楽しめます。

地元青森県産の食材をふんだんに使用した「まるごと青森オリジナルビュッフェ」や、朝食の焼き立て「フレンチトースト」も人気です。日本海を一望できるラウンジでは毎晩津軽三味線のライブ演奏も。

情報
TEL/0173-72-8111
住所/青森県西津軽郡鰺ヶ沢町大字舞戸町字鳴戸1
室数/80室

おすすめのプランは、「四季折々の地元食材にこだわった~まるごと青森オリジナルビュッフェプラン~オールインクルーシブ」夕朝食付き2名で41,140円~。

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3:味わう、もろみの島宿。「真里」(香川県)

写真・情報提供/一休.com

大小の島々が美しい景色を作り出す瀬戸内海国立公園の、ほぼ中心に位置する小豆島。瀬戸内海で2番目に大きいこの島を支えていたひとつが、醤油産業です。醤油づくりが始まったのは約400年前で、明治中期には約400軒もの醤油屋が軒を連ねていたと言います。

多くの醤油蔵が並ぶ通りを抜けた先にある『味わう、もろみの島宿。「真里」』は、醤油屋であった頃の志や想いを受け継いだ“ひしおでもてなす”宿。母屋は国の文化財指定を受けた築90年余の古民家を使用しています。

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▷この宿から近い夏至の絶景スポット

宿から歩くこと35分。車でも10分ほどで行けるのが小豆島霊場1番札所である洞雲山。ここでは、夏至を挟んで約50日間、晴天の日の15時ごろに、たった数分間だけ拝むことができる光の「夏至観音様」が岩肌に浮かび上がります。

お遍路さんが撮った写真の中に偶然見つかったという、錫杖を手にした身丈約3メートルの観音像。まさに自然が織りなす神秘の現象は一見の価値ありです。

夏至観音

▷この宿ならではの魅力

外観
貸切風呂 竹の湯
醤油会席の一例

写真・情報提供/一休.com

“ひしおでもてなす”というだけあって、とれたての海の幸と畑野菜を、さまざまな味わいの醤油やひしおでいただくことができます。使うのは、島の人々が時と技を注いで仕上げた醤油やもろみを基に作られた、自慢の「ひしお調味料」。「醤油会席」と名付けられた夕食では木桶仕込みでじっくり育まれた小豆島醤油を存分に味わうことができるでしょう。

全8室の客室のすべてに自家源泉「里枝温泉」源泉かけ流しのお風呂が付いています。ほかに趣の違う貸切風呂も2つあり、日がな一日温泉三昧できます。

情報
TEL/0879-82-0086
住所/香川県小豆郡小豆島町苗羽甲2011(醤油蔵通り)
室数/8室

おすすめのプランは、「真里の『醤油会席』を味わう1泊2日【貸切露天風呂付】」夕朝食付き2名で71,064円~。

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4:僧伽小野 一秀庵(福岡県)

写真・情報提供/一休.com

玄界灘に面した美しい白砂青松の海岸線が続く糸島半島は、古来より風光明媚な土地として愛されてきました。最近ではオシャレなカフェやレストランも増え、福岡市内から車で約30分とアクセスの良さもあって人気が上昇中。

糸島の美しい自然を目の前で楽しめるオーベルジュ『僧伽小野 一秀庵』は、1日2組限定。夕焼けに染まる部屋でいただく美食の数々が人気です。

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▷この宿から近い夏至の絶景スポット

糸島市を代表する景勝地のひとつで、三重県伊勢二見浦が「朝日の二見浦」と称せられるのに対し、「夕日の二見ヶ浦」と呼ばれています。宿からは車で20分ほど。もともと夕日の絶景スポットとしても人気ですが、夏至の前後数日は、沖合に浮かぶ大小の夫婦岩の間に夕日が沈みます。

三重県の伊勢にある夫婦岩の間から昇った太陽が、福岡県・糸島の夫婦岩の間に沈む。まさに自然が作り出した奇跡としか言いようがありません。

桜井二見ヶ浦

▷この宿ならではの魅力

客室のひとつ、鹿野園(ろくやおん)
色鮮やかな食材の数々

写真・情報提供/一休.com

糸島の海の獲れたて魚介類やブランド牛肉「糸島牛」など、その日仕入れた新鮮な食材はもとより、塩・味噌・醤油・酒・米・水も選び抜いた逸品を使用。それぞれの食材を生かしながら、季節に合わせた演出も見事で、まさに旬を味わうことができます。

1日2組限定なので、お風呂やお部屋なども贅沢に使えます。おひとり様宿泊プランがあるので、ひとりきりの時間を誰にも気兼ねなく過ごしたい時にもおすすめです。

情報
TEL/092-328-3938
住所/福岡県糸島市志摩久家2143-2
室数/2室

おすすめのプランは、「スタンダードプラン」朝夕食付き2名で60,400円~。

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昼間が長くなる夏至は、紫外線も強くなります。日本では梅雨に当たることがほとんどのため、曇りや雨の日が多いですが、油断していると日焼けしていたなんてことも。たとえ曇りでも日焼け対策はしっかりして出かけましょう。

また、夏至の現象はそれ自体が神事や伝統行事になっている場合がほとんどです。お出かけの際は節度を保って楽しみましょう。

※本記事で紹介したプランの価格はすべて税込です。
※本記事は2023年5月29⽇(月)時点での情報をもとに作成しています。
提供されるサービスの内容は随時、変更になる場合があるため、各プランの詳細をご確認のうえお申し込みください。

情報・写真提供/⼀休.com

文/内野智子

 

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