究極のラグジュアリーを追求するブランド、メルセデス・マイバッハが日本で新たな一歩を踏み出した。V12エンジンの伝統を継ぐ世界限定50台の特別仕様車「メルセデス・マイバッハS 680 V12 エディション」の発表と、日本初となる専用展示空間「Maybachラウンジ」の開設である。歴史的名車へのオマージュと、ブランドの世界観を体感できる特別な空間――ふたつの取り組みから、マイバッハが提示する“真のラグジュアリー”の姿が浮かび上がる。

文/竹井あきら

1920年代から受け継がれるマイバッハ精神

メルセデス・ベンツ日本はこのほど、世界限定50台の特別仕様車である「メルセデス・マイバッハS 680 V12 エディション」の日本導入を発表するとともに、日本初となるマイバッハ専用展示空間「Maybachラウンジ」を兵庫県神戸市のメルセデス・ベンツ神戸中央にオープンした。ブランドの歴史とクラフトマンシップを象徴するモデルと、その世界観を体感できる空間が、同時に展開されたということになる。

まず注目されるのが、世界限定50台の特別仕様車である「メルセデス・マイバッハS 680 V12 エディション」だ。日本への割り当てはわずか5台。メーカー希望小売価格は5399万円(税込)で、注文が販売台数を超えた場合は抽選となる。

このモデルは、1930年代の名車マイバッハ・ツェッペリン DS 8 へのオマージュとして企画された。マイバッハ社は1909年、ヴィルヘルム・マイバッハが息子カールとともに創業。当初は飛行船ツェッペリン号に搭載するV型12気筒エンジンの開発を手掛け、その技術をもとに超高級車を生み出してきた。その象徴的存在が、ブランド初の量産V12エンジンを搭載したマイバッハ・ツェッペリンDS 8である。

メルセデス・マイバッハS 680 V12 エディションは、この歴史的モデルの精神を現代の技術で再解釈した一台だ。

ベースとなるのはメルセデス・マイバッハ S 680。最新技術の全てを搭載したメルセデス・ベンツのフラッグシップ「S クラス」のロングホイールベースモデルのホイールベースを180mm 延長することで後席の居住性を向上させ、リアドアの電動開閉機能やアクティブロードノイズキャンセレーション機能といった快適性・静粛性を追求。レザーに施された専用のステッチやウッドトリムをふんだんに使用したインテリアも備えた、ラグジュアリーを極めたショーファードリブンだ。メルセデス・マイバッハS 680 V12 エディションは、これをさらに特別なものとする仕様となっている。

外装には本モデル専用のツートーンカラーを採用。ボディ下部のオブシディアンブラック(メタリック)と、上部のMANUFAKTURオリーブ(メタリック)というクラシカルな色調の組み合わせは、往年のツェッペリンを彷彿とさせる。さらにハイテックシルバー(メタリック)のピンストライプを配し、特別な存在感を強調する。職人の手作業で仕上げられるこれらの塗装は、完成まで最大10日を要し、これはマイバッハの通常のツートーンペイント工程の約 2 倍にあたるという。

細部にも特別仕様ならではの意匠が施されている。CピラーにはマイバッハのダブルMエンブレムに加え、V12エンジンのシリンダー配置をイメージしたV字パターンの彫刻を24金で仕上げた専用エンブレムを装着。さらにツェッペリンDS 8のフードオーナメントから着想を得た「12」のモチーフがクロームとゴールドのメダルとして配され、V12エンジンの伝統を象徴している。

インテリアはMANUFAKTURサドルブラウンとブラックのナッパレザーを組み合わせた上質な空間だ。センターコンソールには世界50台のうちの1台であることを示す「1 of 50」のバッジが刻まれ、ヘッドレストには専用ロゴの刺繍が施される。後席には左右独立シートや格納式テーブル、クーリングボックス、シャンパングラスなどを備えるファーストクラスパッケージを標準装備し、ショーファードリブンとしての快適性を極めている。

エンジンはいうまでもなくV12。メルセデス・マイバッハS 680と同じ6.0ℓV型12気筒ツインターボ「M279」が搭載される。最高出力612PS、最大トルク900Nmを発生し、9速AT「9G-TRONIC」と四輪駆動システム4MATICを組み合わせることで、圧倒的な余裕を感じさせる走行性能を実現している。

マイバッハの世界観を体感する特別空間

マイバッハの世界観を体験できる場として誕生したのが、日本初となる「Maybachラウンジ」だ。場所は神戸市中央区にあるメルセデス・ベンツ神戸中央。ショールーム内に設けられた約30平方メートルの専用空間で、高品質な家具や厳選された素材、特別な照明を用いた優雅で洗練された設えでマイバッハのエレガンスを表現している。

ここでは専門トレーニングを受けた「Maybachエキスパート」が顧客一人ひとりに寄り添いながらコンサルティングを行う。デジタルツールやマイバッハ専用の内外装サンプルを用い、素材の質感や仕上がりを確認しながら車両をパーソナライズしていく。単なる展示スペースではなく、ブランドの哲学を体感する“滞在型ラウンジ”という位置づけとなっている。

同ショールームには、特別仕様装備「MANUFAKTUR」のコンサルティングを行う「MANUFAKTURラウンジ」も併設されており、メルセデスAMGやGクラスなどブランドの世界観を体験できる新しいショールームフォーマットが採用されている。

Maybachラウンジは今後、日本国内で計4か所での展開が予定され、次は2026年4月にメルセデス・ベンツ福岡東に開設が計画されている。追って東京や名古屋でも設置が予定されているとのこと。マイバッハが追求する究極のラグジュアリーを体感していただきたい。

メルセデス・マイバッハ公式HP
https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-maybach.html

メルセデス・ベンツ神戸中央 Maybachラウンジ
所在地:〒651-0072 兵庫県神戸市中央区脇浜町二丁目9番1号
電話番号:078-241-5454
営業時間:9:30-18:00 水曜定休

 

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