
靴の「知恵」は機能にあり
ドレスシューズを新調するとき、「硬そう」「重そう」「痛くなりそう」と身構えるのはよくあることだ。実際、指先が当たり、歩き方に馴染まないこともある。かつて“足を靴に慣らす”のが当たり前のように語られさえした。
現在では、見た目は端正なまま、柔らかな革や軽量なソールを使い、快適性を高めたモデルが登場。厚みのある靴底でも軽快に歩けるなど、一見しただけではわかりにくい技術を採用している。伝統を守りながら、現代の生活に寄り添う機能を盛り込んでいる。
その点、履き心地のよさを前提とするスニーカーなどのカジュアルシューズは、休日や旅先にはピッタリのアイテムだ。服との調和を意識して、デザインや色使いに着目したい。足元の違いで装いの印象は変わり、外出することが愉しくなるだろう。
快適さを支える工夫も、気分を高めるデザインも、靴に込められた作り手の想いであり、技術の積み重ねで生まれたいわば「知恵」。良い靴とは、ただ歩くためではなく、履く人の気持ちも次の一歩へと導くのだ。
『ドレスなスニーカー』ドレッシーに履けるスポーツシューズ
【ブラックスエード】ドレスシューズ用の木型を使った、色気あるスタイル


正統的な「三陽山長」のマスターラストをスニーカー用に改良した木型を使用。抜群の履き心地で、まさに“ドレスなスニーカー”だ。●靴3万6300円/三陽山長 問い合わせ先:三陽山長 日本橋高島屋S.C.店 電話:03・6281・9857 靴下5060円/パンセレラ 問い合わせ先:真下商事 電話:03・6412・7081
【ホワイトレザー】清潔感溢れるホワイトでエレガントな表情を作る


ブラックスエードのスニーカーがスーツに似合うのに対して、ホワイトレザーは、ジャケットスタイルと相性のいいデザインだ。軽やかさと、スニーカー本来の履きやすさも抜群。着こなしの気分転換にも最適だ。●靴6万6000円/パラブーツ 問い合わせ先:パラブーツ青山店 電話:03・5766・6688
『機能を秘めた正統派』進化したドレスシューズ
【軽量】長い歩きも心地いい伝統的なデザイン



外羽根Uチップのデザインは、英国的なドレスシューズの面構え。甲革はフランス産のキップレザーを使い、クッション性があり足によく馴染むインソールとのバランスが最高だ。●靴4万9500円/アシックスウォーキング 問い合わせ先:アシックス商事株式会社 お客様相談室:0120・777・591
【防水】正統的なスタイルに備わる驚きの高機能



見るからに王道のドレスシューズのデザインだが、甲革に使ったスムースレザーは防水性がある。水の滲入を防ぎ、汗の水蒸気を発散させるゴアテックス素材もインナーに採用。グリップ性の高いラバーソールで、雨天でも安心だ。●靴3万4100円/マドラス 問い合わせ先:マドラス 電話:0120・30・4192
【コンフォート】走れるほどの快適性、圧倒的ボリューム感



艶のある甲革が強く印象に残るプレーントウのデザイン。どっしりとしたボリュームで圧倒的な存在感を放つ。シンプルなスタイルゆえ、ファッションを選ばず、カジュアルにもコーディネートしやすい靴だ。●靴4万7300円/コール ハーン 問い合わせ先:コール ハーン ジャパン 電話:0120・56・0979
『色彩のコンビネーション』“遊び心”あるバイカラー

【グレー×ブラウン】往年のサドルシューズを今に履くノスタルジーなスタイルの喜び(写真左上)
長くファッションに親しんだひとには懐かしく、これまでこの靴に出会ったことのないひとには新鮮。1972年に登場したサドルシューズは傑作だ。アッパーの牛革素材に対してレンガ色のソールが美しい。●靴3万4100円/リーガル 問い合わせ先:リーガルコーポレーション 電話:0120・012・110
【ブルー×オレンジ】目の覚める多色のストラップとフィット感のいい、粋なサンダル(写真右上)
鮮やかな3本のストラップを調整し、心地いいフィット感が得られる。素材に、速乾性に優れた再生ポリエステルを使う。足裏に当たるラバーは柔らかく快適。長い時間履いていても疲れにくいのが魅力だ。●サンダル1万2100円/テバ 問い合わせ先:デッカーズジャパン 電話:0120・710・844
【イエロー×ブラック】1970年代を彷彿とさせるスタイルが今に甦るスニーカー(写真左下)
スエードとメッシュ素材を組み合わせたアッパーが印象的。クラシックなスタイルに、冴えたイエローを取り入れモダンな雰囲気は他に類を見ない。日常使いや、旅に相応しい軽量感は見逃せない。●靴1万6940円/ニューバランス 問い合わせ先:ニューバランスジャパン お客様相談室:0120・85・7120
【ホワイト×グリーン】定番のローファーもバイカラーで新鮮な表情に(写真右下)
従来よりクッション性を高めた。サドルストラップ両端のモカ縫いは、“ビーフロール”と呼ばれるアイコンだ。ホワイトとグリーンを組み合わせたカラーリングは、カジュアルな着こなしがスマートに映る。●靴3万9600円/ジーエイチバス 問い合わせ先:ジーエイチバス トーキョー 電話:03・5843・0777
コーディネート for restaurant
「旅先のレストランで」テラスで佇むシックなスタイル

ピークドラペルが印象的な仕立てのいいジャケットを
柔らかい履き心地のスエード素材を選ぶ
大人のジャケットスタイルを彩る、優しい色のローファーで
モノトーンに近いコーディネートにスエードの淡いモスグリーンのスリッポンが綺麗に合う。エレガントかつ力の抜けた余裕のあるスタイルを。
●靴6万9300円/クロケット&ジョーンズ 問い合わせ先:トレーディングポスト 青山本店 電話:03・5474・8725 ジャケット17万2700円/ラトーレ 問い合わせ先:トレメッツォ 電話:03・5464・1158 ポロニット4万7300円/ジョン スメドレー 問い合わせ先:リーミルズ&カンパニー 電話:03・5784・1238 パンツ3万1900円/コノロジカ 問い合わせ先:HEMT PR 電話:03・6721・0882 サングラス3万3880円/オークリー 問い合わせ先:ルックスオティカジャパン カスタマーサービス:0120・990・307 スカーフ1万4300円/ボブ 問い合わせ先:タキヒヨー 電話:03・5829・5671
コーディネート for resort style
「リゾートなロケーションで」軽快な足元で爽やかなスタイル

ショーツは、張りのあるコットン素材が最適
軽やかなサンダルは、ショーツの色に合わせる
ベージュのグラデーションで、知的なリゾートスタイルを
色調を決めてシンプルなアイテムを重ね、落ち着いたスタイルを演出。コーディネートした服の色に馴染むサンダルに、パナマ帽で静かなアクセント。品格も漂うリゾートスタイルを愉しみたい。
●サンダル1万9800円/ブランドストーン 問い合わせ先:シードコーポレーション 電話:054・282・2112 ニット4万9500円/レンコントラント 問い合わせ先:HJM 電話:03・6434・0885 Tシャツ8250円/サンディニスタ 問い合わせ先:トゥー・ステップ 電話:050・5536・1657 ショーツ1万7380円/バーンストーマー 問い合わせ先:HEMT PR 電話:03・6721・0882 帽子3万7400円/ステットソン 問い合わせ先:ステットソン ジャパン 電話:03・5839・2098 靴下1万5400円/パンセレラ 問い合わせ先:真下商事 電話:03・6412・7081
構成・文/矢部克已(UFFIZI MEDIA) 撮影/池田 敦(CASK) スタイリング/武内雅英
※『サライ』2026年9月号より






