ルノーの限定車「キャプチャーリミテッド」で都市の冬支度をスマートに

年に一度あるかないかの突然の降雪に都市部は大きく振り回される。そんな雪に弱い都会でこそ、季節の準備は無理なく、そして現実的でありたい。ルノーの限定車「キャプチャーリミテッド」は、都市の冬を快適に乗り切るための頼れる選択肢だ。

文／竹井あきら

急な雪にも慌てないオールシーズンタイヤという選択

朝晩の冷え込みに冬の訪れを感じると、そろそろ冬タイヤに履き替えるべきかという悩ましい問題が頭をもたげてくる。

夏タイヤからスタッドレスタイヤへの交換には費用も手間もかかり、外したタイヤの置き場を確保するのもやっかいだ。しかも雪が毎年必ず積もるわけではない地域に住み、スキーやスノーボードに出かける習慣もなければ、「本当に必要だろうか」という気持ちも同時に湧いてくる。だからといって「雪になる恐れ」などという天気予報に気を揉んだり、実際雪になって不便な思いをしたりするのは避けたい。毎冬、多くの人が感じている小さなジレンマである。

ただし、スタッドレスタイヤを一年中履き通すという、逆転の発想的ナイスアイディアにも思える選択はお勧めできない。極寒のアイスバーンにも密着する柔らかい素材を用いたスタッドレスタイヤは、あたたかい季節の乾燥路面や湿潤路面では夏タイヤよりも制動距離が伸びる。転がり抵抗が大きいから燃費にも悪影響を及ぼすし、ハンドリングももやっとしがちで、静音性でも劣る。やはりスタッドレスタイヤはあくまでも冬専用なのだ。

そこで近年注目を集めているのが通年使用できるオールシーズンタイヤだ。軽い雪道であれば夏タイヤから切り替えることなく安全に走ることができ、突然の降雪にも対応できる。さらに「スノーフレークマーク」が刻まれているタイプであれば、高速道路で冬用タイヤ規制がかかった場合でも走行が許されるからなおさら心強い。年に何度か降るかどうか、積雪もそれほど多くない地域では、オールシーズンタイヤは合理的な選択肢といえるだろう。

11月13日にルノー・ジャポンから発売された「キャプチャー リミテッド」は、18インチのミシュラン社製オールシーズンタイヤ「クロスクライメート2」を履き、さらに滑りやすい路面での走行をサポートする機能「エクステンデッドグリップ」も搭載されるという特別仕様車。まさに冬支度の悩みに応えてくれる1台だ。

ベースとなるのは、スポーティで洗練された内外装が特長の「キャプチャー エスプリ アルピーヌ フルハイブリッド E-TECH」。全長4240mm×全幅1795mm×全高1590mmという街中でも扱いやすいサイズながら、クラストップレベルの荷室容量を備えた都市部での生活に寄り添うSUVだ。欧州車では貴重なストロングハイブリッドシステム「フルハイブリッドE-TECH」を搭載し、WLTCモード23.3km/ℓという低燃費を誇る。

装着されるミシュラン社製「クロスクライメート2」は、“雪も走れる夏タイヤ”と謳うだけあり、国際的な冬用タイヤ基準を満たしていることを証明する「スノーフレークマーク」が刻印され、高速道路での冬用タイヤ規制時もチェーン装着なしで使用することが可能。新開発のトレッドコンパウンド「サーマル　アダプティブ　コンパウンド」を採用することで1年を通して幅広い温度域と路面状況に対応し、しかもパターンノイズを抑制して冬タイヤ特有の耳障りな音を低減しているというからうれしい。

「キャプチャー リミテッド」に特別に装備される走行モード選択機能「エクステンデッドグリップ」には、雪道に適した「スノーモード」とぬかるみなどに対応する「オールテレーンモード」が備わり、オールシーズンタイヤとの組み合わせで安心感をさらに高めてくれる。

冬支度の悩みからすっきり解放してくれる「キャプチャー リミテッド」は、200台限定。ボディカラーは、ブランナクレメタリック、グリラファルメタリック、ブルーアイロンメタリック、グリカシオペメタリックの４色が用意され、すべてノワールエトワールメタリックのルーフと組み合わせたツートンカラーとなる。価格は、439万9000円（税込）。