情報提供：一休.com
旅の主な目的は観光や温泉、食べ物ばかりとは限りませんよね。若い頃は名所を足早に数多く巡ったものですが、時間にゆとりが出てきた今、感性を刺激する趣深い旅に出てみるのはいかがでしょうか？ そこで、伝統文化やアート、芸能を宿泊先で楽しめる施設をご紹介します。
794年に平安京に遷都が行われ、その後1000年以上も日本の首都であり続けた京都。文化の中心地としても栄えたこの地には、茶道や織物、陶芸などの伝統文化・工芸が育まれ、そして現在もなお受け継がれています。古都・京都に訪れた際には、これらの日本文化を体験してみると、旅がより一層特別なものとなるでしょう。
今回は一見さんお断りの呉服 卸問屋での反物選びや、寺院での座禅体験など、貴重な日本文化体験を提供しているホテルに焦点を当てて、「⼀休.com」から５つを厳選しました。宿泊したいホテルを⾒つけたら、＜⼀休ボタン＞をクリックしてください。「⼀休.com」で Web 予約が可能です。
1：HOTEL THE MITSUI KYOTO
情報提供：一休.com
京都の観光名所・二条城の目の前にある『HOTEL THE MITSUI KYOTO』。もともと、三井総領家（北家）の邸宅だったこの地に、2020年にオープンしたラグジュアリーホテルです。コンセプトは「日本の美しさと－EMBRACING JAPAN’S BEAUTY－」。
このコンセプトが表す通り、敷地内には300年以上も前に創建された、荘厳な佇まいの梶井宮門（かじいみやもん）や、庭と建物が見事に調和する約1300平方メートルの回遊式庭園などがあり、随所で日本の伝統美を感じさせてくれます。
▷武者小路千家監修の茶居で、茶の湯文化に触れる
茶道の流派・三千家（表千家、裏千家、武者小路千家）の家元がある京都には、茶道文化が深く根付いています。『HOTEL THE MITSUI KYOTO』では、この武者小路千家家元後嗣である千宗屋（せん・そうおく）さんの監修のもと、茶居を併設。こちらでアンバサダーによるお点前をいただくことができます。椅子に座ったまま行う立礼式ですので、気軽にお茶体験ができるのは嬉しいですね。
三井総領家の邸宅にあった奥書院を総檜造で生まれ変わらせた「四季の間」では、無料でウェルネス呼吸法プログラムを受けられます。美しい庭園を眺めながら行う呼吸法で、気持ち良く一日のスタートを切れるでしょう。
▷この宿ならではの魅力
ホテルには、敷地内の地下約1000mに湧き出る天然温泉をひいたSPAエリアがあります。水着で入れるプール「サーマルスプリングSPA」には、岩のオブジェや石の壁面などがあり、まるで洞窟の中にいるかのようなデザイン。静寂に包まれた空間で、癒しのひとときを過ごすことができます。
また、宿泊客のみが利用できる「プライベート温泉」もあるので、共同プールに抵抗があるという方はこちらがおすすめです。「プライベート温泉エリア」には、リビングルームからリラクゼーションスペース、庭まであるので、自宅で寛いでいるかのような気分を味わえます。
問い合わせ先
IN 15:00～24:00
OUT 12:00
室数 全161室
ペット 不可
お子様 可
住所／京都府京都市中京区油小路通二条下る二条油小路町284
TEL／075-468-3155（宿泊予約専用電話番号）
おすすめプランは「【ディナープラン】イタリア料理「FORNI」ディナー付き（朝食付き）」２名で税込130,430円～。
２：ザ・サウザンド京都
情報提供：一休.com
『ザ・サウザンド京都』は、JR京都駅から徒歩約２分の場所にあります。バスターミナルや地下鉄も近いので、利便性の良いホテルです。ホテルのロゴには、「∞（無限大）」に円を一つ加えた「1000」を表すフォルムが用いられ、これは千年の都・京都から着想を得たもの。「次の千年の心地良さを追求し、永く心に残るサービスを提供したい」という想いが込められているそうです。
館内や客室には、引き算の美学を取り入れており、上質で洗練された空間が広がっています。
▷京都人も知らない奥深い京都を体験
注目なのは、「OKUTRIP KYOTO（オクトリップ キョウト）」というプログラム。コンシェルジュたちが街歩きを通して発見した、“奥”深い京都を体験できるアクティビティです。
例えば、一般客入店不可の京都西陣の呉服 卸問屋での反物選び・着物購入や、京都府内の寺社の貸切拝観、非公開エリアへの見学ツアーも。「一見さんお断り」も多い京都で、観光客でも地元文化の懐に入れるのは、貴重な体験となるでしょう。また、京都の空を楽しむヘリコプター・クルージングといった珍しいプログラムもありますよ。
▷この宿ならではの魅力
足を延ばさずとも、ホテル内でも京都らしい体験をすることができます。施設内にある「TEA&BAR」は、京都の伝統的なお茶文化を現代版に生まれ変わらせたカフェ&バー。同店には、煎茶師が在籍しており、京都を代表する茶産地・和束町の茶葉を中心に、季節のお茶や国産紅茶を提供しています。
プチ贅沢気分を味わいたいなら、季節ごとにテーマの変わるアフタヌーンティーがおすすめ。旬の食材を使ったスイーツたちは、見ているだけで心が躍る可愛らしさです。
問い合わせ先
IN 15:00～25:00
OUT 12:00
室数 全222室
ペット 不可
お子様 可
住所／京都府京都市下京区東塩小路町570
TEL／075-354-1000
おすすめプランは「【ディナーコース】 選べるメインなど全6品コース「Aria」－夕食・和洋選べるこだわり朝食付き－」２名で税込57,400円～。
３：ザ・リッツ・カールトン京都
情報提供：一休.com
『ザ・リッツ・カールトン京都』は、世界的なホテルブランド「ザ・リッツ・カールトン」が京都の伝統と文化のエッセンスを取り入れたラグジュアリーホテル。京都を代表する川・鴨川のほとり、東山三十六峰を一望できる場所に建ちます。祇園や先斗町にも近く、観光拠点としても好適です。
『源氏物語』をテーマにした現代アートが館内に配されていたり、七宝という伝統文様をあしらったベッドスローが取り入れられていたりと、京都の伝統や文化をそこかしこに感じられます。
▷わびさびの精神を知る日本庭園づくり
京都には美しい日本庭園が数多くあります。日本庭園の鑑賞を目的に、京都に来る方も多いのではないでしょうか。『ザ・リッツ・カールトン京都』では、同ホテル専属庭師の手ほどきを受けながら、ミニチュア日本庭園づくりができます。観賞するだけではなく自身の手で表現してみることで、日本に伝わるわびさびの美意識を、より深く感じられるでしょう。
このほかにも伝統工芸・京からかみのポストカードづくりや、琴体験などもありますので、お好みや興味に応じて日本文化体験をお楽しみください。
▷この宿ならではの魅⼒
同ホテルの朝食は、「ピエール・エルメ・パリ」のパンを提供していることで有名です。“パティスリー界のピカソ”とも呼ばれる一流ブランドの朝食をいただけるのは、まさに同ホテルでしか味わえない贅沢でしょう。
朝食は、このインターナショナルブレックファーストのほかにも、ホテル内にある「水暉」による和食を選択することも可能です。お粥もしくは白米、お刺身、焼き魚など、朝食の定番メニューには厳選した旬の食材を使用。素材の味を活かした繊細な味付けが体に優しく染み渡ります。
問い合わせ先
IN 15:00～24:00
OUT 12:00
室数 全134室
ペット 不可
お子様 可
住所／京都府京都市中京区鴨川二条大橋畔
TEL／075-746-5555
おすすめプランは「【朝食・夕食付き】ダイニングエクスペリエンス」２名で税込212,520円～。
４：パーク ハイアット 京都
情報提供：一休.com
清水寺や八坂神社、祇園など観光名所が集まる東山地区。清水寺の参道である二寧坂にあるのが『パーク ハイアット 京都』です。「パーク ハイアット」が手がける国内２番目のホテルで、国際的ホテルならではのラグジュアリーさと、京都が象徴する日本文化が見事に融合されています。
自らを「ラグジュアリーゲストハウス」と称する通り、別荘のような空間を演出。贅沢でありながらも、どこかホッと心が安らぐ時間を過ごせます。
▷精進料理の調理体験で禅の心に触れる
同ホテルは、宿泊客のみが体験できるアクティビティを多数ご用意。禅寺の境内で伝統的な精進料理の調理体験ができるツアーでは、美しい庭園を眺めながら、精進料理をいただくことができます。ぜひ、京都の仏教文化を体験してみてはいかがでしょうか。
江戸時代に建てられた茶室「送陽亭」でのプライベートカクテルタイムでは、ホテル内にあるバー「琥珀」のバーテンダーによる、４コース計５杯の和のカクテルを堪能することができます（※宿泊者限定のプラン）。特筆すべきは、「送陽亭」から見える景色。襖の向こうには八坂の塔を望むことができ、まさに京都ならではの借景といえるでしょう。
▷この宿ならではの魅⼒
客室のコンセプトは「京都の山」で、タモ材のインテリアやオリジナルのアート、日本庭園などが配されています。客室の一面が窓ガラスですので、立地の良さを余すことなく堪能するなら、八坂の塔や京都の街並みを望める「ビューツイン」や、「デラックスツイン」などのお部屋へどうぞ。幾重にも連なる瓦屋根や、京の街に沈みゆく夕日は、宿泊しているからこそ見られる絶景です。
問い合わせ先
IN 15:00～24:00
OUT 12:00
室数 全70室
ペット 不可
お子様 可
住所／京都府京都市東山区高台寺桝屋町360
TEL／075-531-1234
おすすめプランは「【お部屋料金のみ】～上質な寛ぎのひとときを～」２名で税込152,812円～。
５：GOOD NATURE HOTEL KYOTO（グッド ネイチャー ホテル キョウト）
情報提供：一休.com
京都でも屈指の繁華街・河原町にある『GOOD NATURE HOTEL KYOTO（グッド ネイチャー ホテル キョウト）』。「人にも、自然にも、いいものを。」をコンセプトに掲げる「GOOD NATURE」ブランドによる地球環境に配慮したサステナブルなホテルです。同ブランドが手がける複合施設内の４〜９階にあり、１〜３階には有機野菜を扱うマーケットやレストランが並びます。
▷住職の手ほどきで本格的な座禅体験を
同ホテルは、京都の様々な魅力に触れられるアクティビティがあるのも特徴です。例えば、通常非公開の両足院にて行える本格的な座禅体験。同寺の住職が、座禅とは何かといった基本的な概要からやり方までレクチャーしてくれます。正しく座禅を行うことで、力んでいた体や心がほぐれていくことでしょう。
アクティブな方には、往復２時間程度の大文字山のナイトトレッキングがおすすめ。山頂から見下ろす京都の街並みはもちろん、赤やオレンジの幻想的な夕焼けは、思い出に残る風景になるでしょう。
※開催内容は季節、月によって異なりますので、同宿の公式ホームページにてご確認ください。
▷この宿ならではの魅⼒
「ホテルそのものが、サステナブル」と述べる通り、同ホテルは部屋やアメニティなど細部に至るまで環境に配慮しています。プラスチック削減のため、プラスチック製の歯ブラシ、ヘアブラシ、シェーバーは置いておらず、代わりに竹の歯ブラシや木製のヘアブラシを提供（有料）。また、全客室にはウォーターサーバーで、いつでも給水できるタンブラーを設置しています。これも、ペットボトルの使い捨て削減を目的としたもの。
シャンプーなどのアメニティには、製造工程で排水や排煙を一切出さず、100%再生可能エネルギーを使用してつくられたオリジナルブランド「NEMOHAMO」を使用。滞在するだけで、“サステナブル”な暮らしが叶います。
問い合わせ先
IN 15:00～24:00
OUT 11:00
室数 全141室
ペット 不可
お子様 可
住所／京都府京都市下京区河原町通四条下ル2丁目稲荷町318番6
TEL／075-352-6730
おすすめプランは「【FLOWER ROOM】お花に囲まれるご滞在。館内利用券2000円分＆選べるスイーツ付き＜朝食付＞」２名で税込37,600円～。
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今回は、「京都で日本文化の真髄を味わえるホテル」をご紹介しました。様々な伝統文化が生まれ、後世に継承されている京都。その土地に身を置き、実際に体験することで見えてくる日本文化の真髄もあることでしょう。ぜひ、古き良き日本を感じに、京都へ足を運んでみてください。
※本記事で紹介したプランの価格はすべて税込です。
※本記事は2022年11月2日（水）時点での情報をもとに作成しています。
提供されるサービスの内容は随時、変更になる場合があるため、各プランの詳細をご確認のうえお申し込みください。
情報・写真提供／⼀休.com
文／阿部雅美（京都メディアライン）
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