新着記事

教育専門家が教える「スマホデビュー」する我が子とのルールの決め方

郷里に住む親の介護で自滅しないための「遠距離介護」という選択

大半の高齢の親は子との同居は望んでいない!? 遠距離介護で自滅しない選択

「宦官(かんがん)」とは何か~中国史をいろどる異形の群像【中国歴史夜話 10】

「宦官(かんがん)」とは何か~中国史をいろどる異形の群像【中国歴史夜話 10】

ルーペ付きヘッドが360度回転する爪切り|回転機構で見やすく、力を入れずに楽にカット

斎藤道三親子の対立を煽った美濃守護・土岐頼芸

美濃守護・土岐頼芸が最後に拠った大桑城跡に立つ。14㎞先に望む斎藤道三・稲葉山城に戦国の悲哀を想う【麒麟がくる 満喫リポート】

【義家族との間】夫婦生活10年目。うまく回るためには「頑張るしかない」という関係は家族なのか~その2~

【義家族との間】夫婦生活10年目。うまく回るためには「頑張るしかない」という関係は家族なのか~その1~

生前・遺品整理|しっかり話合いできていますか? 後回しにすると大変な目に…!?

心配な親の孤独死。生前・遺品整理を相談していないと大変なことに…⁉

腰椎疾患のプロが教える、脊柱管狭窄症を自分で治すセルフケア

人気整体師・白井天道が教える「脊柱管狭窄症を自分で治す」ストレッチ

masa2さんによる写真ACからの写真

親の終の棲家をどう選ぶ?|超遠距離介護を続けるシングル一人娘の今――三たび扉は開いた

通販別冊『大人の逸品』最新号はこちら

LINE公式アカウントでも記事を配信中

友だち追加

お気軽に友達追加してください

サライ本誌最新号(クリックで試し読み)

ピックアップ記事

  1. 荒川豊蔵資料館蔵の志野筍絵茶碗 銘「随縁」(荒川豊蔵、1961年)。豊蔵が「再発見」した「美濃桃山陶」の陶片である「筍」と文様が共通する。

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

サライ7月号付録「筋トレチューブ」トレーニング動画公開中!

暮らし

【夫婦の距離】夫が妻の“背後霊”に!? スポーツジムで“他人の仮面”を被り続ける理由~その2~

取材・文/大津恭子

【定年前後の夫婦バランス】夫が妻の“背後霊”に。スポーツジムで“他人の仮面”を被り続ける理由~その2
定年退職を間近に控えた世代、リタイア後の新生活を始めた世代の夫婦が直面する、環境や生活リズムの変化。ライフスタイルが変わると、どんな問題が起こるのか。また、夫婦の距離感やバランスをどのように保ち、過ごしているのかを語ってもらいます。

[お話を伺った人]

夫:篠塚正さん(仮名・65歳)。長年エネルギー系の会社に勤務。昨年再雇用の契約を終了し、現在はほぼ毎日スポーツジムに通い、体力維持に努めている。

妻:篠塚まりこさん(仮名・59歳)。専業主婦。子育てが一段落した頃からジムに通い続け、15年経つ。ジム通いの主たる目的はストレス発散。

~その1~はコチラ】

誰とも会話ができない男と、名も知らぬ仲間とおしゃべりを楽しむ女

「入会するのはかまわないが、ジムでは声をかけないでほしい」と妻に念を押され、スポーツジムに通い始めた正さん。しかし、早々に妻からダメ出しをくらった。

「スタジオの前で待ち伏せしてて、『ドリンクどこ?』って聞いてきたんですよ! 家を出る前に用意しておいたのに、どうして自分で持ってこないのか、もう頭にきちゃって。子供じゃないんだから、喉が渇いたら冷水機の水を飲むなり、自動販売機で買うなり、勝手にやればいいじゃないですか。あれほど注意したのに、よりにもよって『ドリンクどこ?』ですよ。夫婦感丸出しじゃないですか」(まりこさん)

「いやぁ、あのときこの人がね、『あちらに売ってますよ』って、にっこりしながら教えてくれたの。……怖かったですよ(笑)」(正さん)

「ね? 嫌でしょう? 喉渇いたなぁと思いながら、ずっと私を待ってたのかと思うと、本当にがっかりですよ」(まりこさん)

“夫は外で働き、妻は家庭を守る”というスタイルが当然だった世代では、自分の下着がどこにしまってあるかもわからないような亭主がいても不思議ではない。しかし、組織の中だけで突っ走ってきた人ほど、組織の枠が外れた途端にアイデンティティを見失い、戸惑う人が少なくない。妻や家族もまた、スーツを脱いだ後の主の姿を目の当たりにし、愕然とするのだ。

背後霊と呼ばれるNさんも、一流企業のエリートサラリーマンだったそうだ。単身での海外駐在も経験し、退職寸前の肩書きは関連会社の社長。ところがリタイア後、ちょっとしたミッドライフ・クライシスになってしまい、見かねた奥さんがジム通いに誘った――という経緯があった。

「毎日のように行けば、顔見知りもできて会員同士で挨拶することもありますよ。でも、男同士だと会話が続かないんです。だから、マシーンで黙々とトレーニングしている男が多いんじゃないかな? 誰とも目を合わせないようにしている人もいますよ」(正さん)

「女性は反対。長いこと仲良くしているけど、何をしている人か知らない、名前すら知らない、なんてことはザラ。みんな、お風呂やサウナの中で見ず知らずの人とその日限りのバカ話をしてますよ」(まりこさん)

まりこさんはこれまで、親の介護について、息子の嫁について、更年期障害について……など、夫に相談しても解決しないことや、親きょうだいには話しづらいことなどは、“名も知らぬジムの友人”にこぼすことで、ときには慰められ、ときには救われてきた。

「ジムから帰るときには、すっきりした気持ちになれるんですよ。そうやって何年も過ごしてきたんだから、ジムで亭主からストレスもらうのだけは勘弁してください、って話ですよ」(まりこさん)

【次ページに続きます】

ページ:

1

2

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. 【夫婦の距離】夫婦間で逆転! 広がりつつある年賀状格差~その2~ 【夫婦の距離】夫婦間で逆転! 広がりつつある年賀状格差~その2~…
  2. 【夫婦の距離】夫婦間で逆転! 広がりつつある年賀状格差~その1~ 【夫婦の距離】夫婦間で逆転! 広がりつつある年賀状格差~その1~…
  3. 【夫婦の距離】定年まで我慢してきたのは自分。妻に離婚を切り出した~その2~ 【夫婦の距離】定年まで我慢してきたのは自分。退職した翌日、妻に離…
  4. 【夫婦の距離】定年まで我慢してきたのは自分。妻に離婚を切り出した~その1~ 【夫婦の距離】定年まで我慢してきたのは自分。退職した翌日、妻に離…
  5. 【夫婦の距離】妻孝行のつもりは夫だけ。「旅行は女友達と」が妻の本音~その2~ 【夫婦の距離】妻孝行のつもりは夫だけ。「旅行は女友達と」が妻の本…
PAGE TOP