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【娘のきもち】不妊治療でやっと授かった子供の病気は心をえぐられたような痛みだった。その痛みを両親は共有してくれた~その2~

「子供に辛いことがあったほうが自分のことよりも親はしんどい」。母親の言葉には色んな意味が隠されていた

真琴さんの子供は話さないのではなく、先天性の喉の疾患があり話せないことが発覚します。そして再度手術が行われることになったそう。

「また手術室の外で待つ、永遠と思えるような時間を過ごさないといけないのが本当に辛かったですね。手術は無事成功したんですが、喉の手術なので、術後に食事がしばらくの間取れなくて、ぐずったり、痛みや空腹で泣く子供を見るのは本当に辛かったです。なんでもっと健康な状態で産んであげられなかったんだろうって自分を責め続けました」

あまりの辛さから、真琴さんは両親の前でマイナスな言葉を口にしてしまったそう。その時に母親がくれた言葉に救われたと言います。

「旦那は私以上に凹んで放心状態。私がしっかりしなければいけなかったけどもう糸が切れるような状態で……。『自分のことだったら耐えられるけど、この子がこんな目に合っているのはもう耐えられない』と親の前で泣いてしまったんです。大人になってから初めて取り乱してしまいました。そしたら母親が『自分より子供に辛いことがあったほうがしんどい。これはあんたを強くするために、与えられた試練。本当に辛いことを子供が教えてくれている』と。さらに、『ここを乗り越えられたら、他の子供が同じ病気になってもその人たちの気持ちがわかる優しい人間になれる』と言ってくれました。この言葉に救われた気がしました。両親は私と同じか、それ以上に辛かったのかもしれない。私が子供に抱いている愛情と同じくらい両親は今も私に愛情を持って接してくれているんだと。一人で抱えているつもりだったけど、そうじゃないんだって思えて、気持ちが軽くなりましたね」

真琴さんの子供はその後話せるようになり、今は元気に普通の小学校へ通っています。そして真琴さんは現在第2子を希望し、再度不妊治療に励んでいます。「2人目が欲しいって思えたのは実は最近なんです。前まではまた子供に何かあったら耐えられないから、望んでいませんでした。でも、欲しいと思えるようになったんです。それは母親からの言葉が大きかったのかもしれませんね」と真琴さんは笑顔で語ります。

取材・文/ふじのあやこ
情報誌・スポーツ誌の出版社2社を経て、フリーのライター・編集者・ウェブデザイナーとなる。趣味はスポーツ観戦で、野球、アイスホッケー観戦などで全国を行脚している。

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