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【娘のきもち】不妊治療でやっと授かった子供の病気は心をえぐられたような痛みだった。その痛みを両親は共有してくれた~その2~

取材・文/ふじのあやこ

娘のきもち22・その2

家族との関係を娘目線で振り返る本連載。幼少期、思春期を経て、親に感じていた気持ちを探ります。~その1~はコチラ

今回お話を伺ったのは、兵庫県でパートをしながら小学校2年生の女の子のお母さんをしている真琴さん(39歳)。兵庫県出身で、両親と3歳上に姉のいる4人家族。3年の不妊治療を経てできた待望の我が子は生まれた直後にある疾患が見つかります。

「心臓に穴が開いていたんです。赤ちゃんは生まれてすぐに心音を聞くんですがそこで雑音が聞こえたらしくて……。でも、心臓に穴が開いていることはそこまで珍しいことじゃないみたいで、だいたい2~3か月で自然に穴が塞がってくる可能性があるとお医者さんから伝えられたんで、希望を持っていました」

ずっと言葉を発しない我が子。色んな病院をたらい回しされて、気持ちが疲弊していった

産婦人科医院を退院してすぐに子供は小児病院へ入院。入院中に無事心臓の穴は塞がったと言います。しかし喜んでいたのも束の間、さらに子供の体にある疾患が見つかったそう。

「心臓と肺がつながった部分が赤ちゃんにはあるんですが、その部分はお腹から出てきてしばらくすると退化していくところなんです。でも、私の子はそれがずっと残っていて、その部分を取る手術を1歳にも満たない体に強いることになりました。

手術は開胸ではなく、小さい傷ですんだんですが、さすがに赤ちゃんだからその負担に耐えられるんだろうかとか、悪い方向にばかり考えてしまって。旦那なんて病気が発覚してからほぼずっと泣いていましたから頼れるわけもなく……。両親が手術中も入院中もずっと側で『大丈夫』と励ましてくれていました」

手術は無事成功。数か月後には退院でき、真琴さんの子は元気に成長を続けていきます。しかし、3歳、4歳になっても言葉をあまり発することがなかったと言います。

「ずっと『ママ』という言葉以外喋らなかったんです。2歳、3歳となっていき病院で診てもらっても何もなくて。さすがに4歳になったくらいから周りのママ友も腫れ物を触るような感じで気を使ってきて……。周りの目がしんどかったですね。

最初は自閉症かもしれないと精神科やケア施設なども行きました。でも決めつけるものがなくて……。幼稚園もサポートする人がいる幼稚園と普通の幼稚園を併用して通っていたんです。そこでは色んな病気を持つ子供たちが通っていて、色んなお母さんと知り合いました。どこに行ってもみんな励ましてくれるんですが、どうして自分はこの人たちみたいに前向きにとらえることができないんだろうと、そっちを気にしてしまって。自分のダメさに思い悩むことも増えていきましたね……」

【次ページに続きます】

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