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【最後の恋】本当に恋愛したい相手は、40歳以上年下の「女子大生」。デートクラブで出会ったのはピアノが得意な音大生だった………

取材・文/沢木文

【【最後の恋】本当に恋愛したい相手は、40歳以上年下の「女子大生」。デートクラブで出会ったのはピアノが得意な音大生だった………

仕事、そして男としての引退を意識する“アラウンド還暦”の男性。本連載では、『不倫女子のリアル』(小学館新書)などの著書がある沢木文が、妻も子供もいる彼らの、秘めた恋を紹介する。

【前編はこちら

* * *

今回、お話を伺ったのは小野健一さん(仮名・71歳)。私立大学法学部卒業後、大手の家電メーカーに勤務し、60歳で定年退職。その後、友人と会社を立ち上げ、コンサルタントとして活動をしている。

63歳の時に、人生の自由を感じ、本当に自分が恋愛したい相手を考えた。その時に脳裏に浮かんだのは『女子大生』という単語だった。

「俺たちの世代にとって、『女子大生』って特別なんだ。そもそも、大学には女性が圧倒的に少なかった。今だから言えるけれど、当時はちょっと学生運動にも参加したことがあって、女子大生と恋愛という雰囲気ではなかった。大学時代にデートしたけど、ひどいもんだよ。わかりもしないマルクスの『資本論』を片手に、大音量のジャズ喫茶に行って、コーヒー飲んでハイライト吸って、彼女の下宿で慌ただしくコトを終える。お互い初めてでね。彼女はその後、ストーカーになって大変だったんだ」

文部科学省の調査によると、日本の女性の大学進学率は、昭和40年代は5%程度だったが、今は48%になっている。

「バブル期は、5人に1人が大学に進学していたんじゃないかな。当時は、女子大生がいかがわしい店で働いていることがニュースになったりもしていた。その時に興味はなかったんだけれど、50歳を超えた頃から、20代の女性がキラキラして見えるようになった。でも、デートしたって話が合わないことはわかるし、向こうから俺のところに来るのは、金目当てと言うこともわかっている。それでもいつかは、女子大生と恋がしたいと思っていたんだ」

そこで、小野さんは、出会い系サイトに登録する。

「でも、全然ダメ。女子大生と言うから会いに行ったら、元女子大生って感じの明らかに30代の女性が待っていたこともあったな。出会い系サイトをやめたのは、2回目の女性に会いに行ったとき、美人局に遭いそうになったから。食事中の彼女の会話や様子に違和感があり、ホテルに行こうとしたときに、『ここで私をおどしたら、君は犯罪者だよ』と言ったら、女の子が泣き出しちゃったんだよね。それで1万円を渡して、おひきとりいただいた」

その後、興ざめしてしまい、1年ほど、48歳の女性と恋愛を続けていた。

「彼女も十分若いんだけれど、こちらの体力が続かなくなってきていることがわかった。男性として機能はしても、運動ができないんだよね。男性機能については、さまざまなサプリメントや薬もあって、大々的に広告をしていたり、そういう記事もネットに溢れている。でも、運動について書いていることはほとんどない。やはり、持続的に体を鍛えていないとダメなんだと思う。でも、そんなことできないよね」

そして、64歳の時に、友人の経営者に誘われて、デートクラブに登録する。

「俺は堅物に思われるところがあるからね。でも、ひょんなことから付き合っている女性の話をしたときに、『いいクラブがあるんだ』と紹介してくれたんだ。完全な会員制で、メンバーの推薦がないと会には入れない。俺は年収も家族構成も問題ないみたいで、すぐに審査がおりた」

入会金と年会費を合わせて20万円、キャッシュで振り込んだ。そして、会員専用サイトで、いいと思う女性を物色した。そこには、有名女子大、有名大学に通う女子大生たちがズラリと並んでいた。しかも美人ぞろいだったという。

「あの時のワクワク感っていったらなかったね。ずっと憧れていたモノがザクザクある……これは骨董集めに似ているかもしれない。なじみの店にはない骨董が、別の店に言ったら逸品がザクザクあって、すべて金を出せば買える。あの感覚と同じ」

そこで小野さんは、音楽大学に通う、ピアノが得意な女性を指名する。

「女房と同じ名門女子大学の子もいたけれど、それはさすがにNG。こっちはバカをやりたいから、頭がいい大学の女性もできれば避けたい。会話も楽しみたいから、偏差値が低い大学の女性には興味がない。いろいろ見ていると、幼い頃から憧れていた、ピアノが弾けるしおらしい女性がいいと思い、音大の女性を指名したんだ」

デートは、3日後の夕方に、都心のホテルのラウンジでの待ち合わせから始まった。

「そこには理想の女性がいた。髪が長く、色が白く、ほっそりとしている。無粋と思いながらも、デートクラブで仕事をしている理由を聞くと、『練習時間を確保するために、普通のバイトができないから』と言っていたんだ。こっちはもう盛り上がるよね。ラウンジで軽い食事をして、部屋に連れて行った」

彼女の体はしなやかで、ボディクリームのいい香りがしたという。まだ仕事を始めて間もないからか、技巧が拙かったことも小野さんを喜ばせた。彼女に理由を聞くと「このクラブは女性側が気に入らなければ男性を断ってもいいことになっている」と答えた。つまり、実際に小野さんが「最初の相手だ」と彼女は言ったという。そんな、“遊び”にかかった費用は、ホテル代も含めて10万円程度。

「それとは別に、交通費として1万円を用意していたんだけど、さらに1万円を足して渡したら、ニコッとかわいく笑ったんだよね。そのときに、なんか冷めたというか、『ああ、金目当てなんだよな』と。少なくとも、今までの女性は、俺の金も好きだけれど、人間に共感してくれているような部分があったんだよね。きちんと手を握っているというか。でも女子大生はそうではない。その後、3人の女性と会って、男女関係になったんだけれど、空しくなってクラブを退会しちゃった」

小野さんはそれから、恋愛をしていないという。

「待望の孫が生まれて、女房と一緒にいるのが楽しくなったことも大きいかな。前の彼女から連絡があって、一緒に食事をするだけでも満足する。ちょっと手を握ったりしてね。まあ、金の力とは言え、女子大生と恋愛ができてよかったよ。思った以上に楽しかったけど、まあ……空しかったね」

取材・文/沢木文
1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。著書に『貧困女子のリアル』『不倫女子のリアル』(小学館新書)がある。

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