関係が近いからこそ、実態が見えなくなる家族の問題。親は高齢化し、子や孫は成長して何らかの闇を抱えていく。愛憎が交差する関係だからこそ、核心が見えない。探偵・山村佳子は「ここ数年、肉親を対象とした調査が激増しています」と語る。この連載では、探偵調査でわかった「家族の真実」について、紹介していく。

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義母は85歳、かつて夫の浮気に泣かされたこともあった

今回の依頼者は、城田直子さん(仮名・60歳)です。百貨店の食料品コーナーでパート勤務をしているとのこと。敬語を正しく使い、言葉遣いが丁寧で、声がよく通る。ハキハキ話すので、会話していてとても気持ちがいい。聞けば、そのデパ地下で、年間トップクラスの売り上げを誇る販売員と聞き、納得してしまいました。

相談というのは、夫と義母が異常に仲がいいことについて。義母は85歳で現在も元気でときどきカルチャーセンターなどに行っているとのこと。

家族は娘が2人おり、ひとりはスペインで仕事をしており、もうひとりは官僚として働いているとのことでした。

「相談というのは、義母と夫の仲がいいことなんです。義母は昔ながらのお嬢様で、どこに行くにも日傘をさし、ハイヒールを履いていくようなタイプ。フランス語と英語がペラペラで、大学をいくつも出ている才媛です。義父は施設に入っているのですが、戦前からの大金持ちで、会社を複数経営していました」

この義父は、とても女性癖が悪かった。

「夫は一人っ子なのですが、結婚した35年前、親戚の人から、“マー(義父)は若いころから女性を泣かせていた。だからバチが当たって、この家には子供がひとりしかいない。あんたもウチに嫁にきたはいいけれど、子供ができなくて苦労するよ”と今ならセクハラになることを、何度も言われました」

義父が女性のところに行ってしまい、泣いている若き日の義母を、息子である夫が寄り添っていたことは想像に難くない。

「男はみんなマザコンだと思いますが、ウチの夫は私より義母をかばうところが嫌なんです。それに気づいてから、距離を置くようにしていたのです。夫は奔放な父親の姿を見て育ったので、それまで浮気などはしなかったのですが、血が騒いだのでしょうね。15年前に、当時の部下と浮気をして、家を出たことがありました」

【烈火のごとく怒る直子さんは離婚を決意。それを留めたのは義母だった……。次ページに続きます】

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