関係が近いからこそ、実態が見えなくなる家族の問題。親は高齢化し、子や孫は成長して何らかの闇を抱えていく。愛憎が交差する関係だからこそ、核心が見えない。探偵・山村佳子は「ここ数年、肉親を対象とした調査が激増しています」と語る。この連載では、探偵調査でわかった「家族の真実」について、紹介していく。

***

今回の依頼者は佐藤恒夫さん(仮名・60歳)。横浜在住で、上場企業に新卒から勤務しています。過去に浮気歴が3回ある3歳年下の奥様の素行調査を私たちに依頼されました。

【その1はこちら

外資系ホテルのラウンジで待っていた女性達

土曜日の朝、私たちは、高級住宅街にある恒夫さんの自宅前で張り込みを開始。息子さんも娘さんも独立しているとのことで、大きな家に、ひとりで住みたくないから、離婚を全力で回避するのかな……などと、ペアの探偵と話していました。

すると、小柄な女性が出てきて、迎えに来たタクシーに乗り、横浜駅に向かいます。私たちは探偵カーで追いました。

奥様は足取りが軽く、ルンルンしており、とても楽しそう。横浜駅で菓子折りを購入したりして、東京方面に向かいます。

東京駅で山手線に乗り換えて、有楽町駅で下車。外資系ホテルのラウンジに向かいました。すると、20~50代と思しき女性達4人が「こっちよ~」と手を振っている。明らかに楽しそうな奥様はそのテーブルに合流。

会話を聞いていてわかりましたが、女性達はとある歌劇団の熱心なファン。オリジナルグッズを交換したり、「遠征が~」とか「会が~」「生徒さんが~」などと話しており、その内容から、ファンの集いだとわかりました。

その後、お茶を飲むとすぐに劇場に移動。劇が終わるまで私たちも待っていました。

夕方に奥様たちは出てきて、あるフレンチレストランでかなり早めの夕飯を開始。みなさん几帳面らしく、話すときはマスクをつけていました。

奥様は19時30分ごろに「ごめん、これから約束があるの。ごきげんよう」とおどけた様子で言い、お金を置いていそいそと有楽町駅方面に歩いていきました。そこで、コーヒー店に入り、明らかにウキウキして何かを待っている様子。

単なる観劇かと思っていましたが、これは待ち合わせ相手との接触も近いと感じ調査員は集中。しかし、30分ほどしてから、奥様はコーヒー店を出てしまったのです。

【夜の有楽町をさまよう妻の目的は何なのだろうか……次ページに続きます】

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