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関係が近いからこそ、実態が見えなくなる家族の問題。親は高齢化し、子や孫は成長して何らかの闇を抱えていく。愛憎が交差する関係だからこそ、核心が見えない。探偵・山村佳子は「ここ数年、肉親を対象とした調査が激増しています」と語る。この連載では、探偵調査でわかった「家族の真実」について、紹介していく。

***

今回の依頼者は、横浜の高級住宅街に住む、柴田達夫さん(仮名・63歳・会社員)。コロナ禍で収入が激減し、それを補うために3歳年下の奥様が、ファーストフード店でパート勤務を開始。それから、言葉使いや服装が変わり、朝帰りすることもあり、様子がおかしいと、私たちに調査を依頼してくださいました。

【その1はこちら

ヘビーなタバコに火をつけて、おいしそうに吸う

依頼者・達夫さんの奥様は、パートのシフト表をいつも渡していました。拝見すると、改ざんした跡がないキレイなシフト表です。浮気している人は、相手との時間を確保するために、勤務先のシフト表を改ざんして、嘘のシフト表を作ることがあるのですが、その痕跡はありません。

調査初日は、奥様の勤務先から張り込みスタート。浮気の可能性を疑い、お店の潜入から入りました。従業員の男女を厨房の方までくまなく見て、どんな人が働いているかをチェック。

この日、奥様は夜シフトで、21時過ぎに勤務を終えて、出てきました。写真で見るより背が高く、厚底スニーカーを履いていることもあってモデルのようです。

背筋をスッと伸ばしてスタスタ歩き、駅近くの喫煙所に行き、よく見るとスタイリッシュなブランドのハンドバッグから、アメリカのヘビーなタバコのパッケージを取り出します。イマドキ珍しい紙タバコで、奥様は慣れた手つきで火をつけて、スパーっとおいしそうに吸っていました。

40代くらいのサラリーマンが、その姿に見惚れて見入っています。周囲の男性……というより、老若男女が自分に注目していることがわかっている、そういう人のふるまいです。誰も恐れ多くてナンパできないような雰囲気でした。

タバコを1本吸い終わる頃に、60代くらいの男性がお辞儀をしながらやってきました。この男性も50年代風のアメリカのカジュアルなファッションをしており、なかなかカッコいい。よく見ると、奥様のファーストフード店で見た人物です。

終始、この男性は低姿勢で、奥様を案内して歩いていく。駅で60代の男女が待っており、その姿を見ると、奥様は感激した様子で、「チャコー!!久しぶり」と駆け寄って、抱き合っています。男性2人はその様子を嬉しそうに眺めていました。

4人は深夜営業をしている居酒屋に入って行ったので、私たちも後を追いました。

4人の会話の内容でわかった、妻の知られざる過去。次ページに続きます】

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