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関係が近いからこそ、実態が見えなくなる家族の問題。親は高齢化し、子や孫は成長して何らかの闇を抱えていく。愛憎が交差する関係だからこそ、核心が見えない。探偵・山村佳子は「ここ数年、肉親を対象とした調査が激増しています」と語る。この連載では、探偵調査でわかった「家族の真実」について、紹介していく。

***

今回の依頼者は、鈴木麻里子さん(37歳)。超大手企業で働くキャリア女性です。5歳と7歳の娘がおり、夫は銀行に勤務しているエリート夫婦。調査対象は64歳の義父。アメリカでビジネスに成功し、コロナで一時帰国中の義父の素行調査を私たちに依頼されました。

【その1はこちら

平日に向かう郊外のスーパーと総菜売り場の女

義父は孫娘2人と、麻里子さん夫婦が出勤した後に家を出て、深夜に帰宅することが多いという。

そこで、私たちは平日の朝9時から、麻里子さんの自宅前で張り込み開始。都内の高級住宅街にある自宅は広大で、150坪はあるでしょうか。スペースは広く、二世帯住宅でなくても、同居に問題はなさそうです。

11時にパリッとしたファッションの義父が出てきました。背筋をスッと伸ばし、若々しい印象。モスグリーンのブルゾンに、デニムを合わせ、アウトドアブランドのトートバッグを肩から掛けています。私はファッションに詳しくはないのですが、義父はアメカジが好きなんだとすぐにわかりました。

最寄り駅までは徒歩で向かいましたが、これがものすごい速足。経営者の男性は時間を惜しむようにすごいスピードで歩く人が多いのですが、義父は群を抜いていました。

都心に向かうのかと予想していましたが、それとは反対に郊外に向かう電車に乗ります。電車を乗り継いで移動した先は、ここが東京とは思えないのどかな駅。

駅前のショッピングモールに入って行き、30分くらいかけて総菜を物色。アメカジの紳士が、郊外スーパーの食品売り場にいるのですからかなり目立ちますがが、本人はそのことに気付いていない様子。

それにつけても、総菜を吟味するのがとても楽しそうです。『豆腐五目ハンバーグ』をじっくり見たと思ったら、『ササミ梅シソチーズフライ』をまじまじとチェック……ヘルシー系のたんぱく質の総菜を10品くらい吟味して、ローストビーフをかごにいれました。

すると、恰幅がいい40代後半と思しき店員さんが来て、「あら、今日も結局ローストビーフ? おいしいわよね~」と話しかけている。彼女はマスクをしていましたが、満面の笑みだとわかります。

それからおもむろに半額セールコーナーに行き、ここでも、飲み物やお菓子を物色。『豆乳カレー鍋の素』や『ポテトスナック餃子味』をカゴに入れ、ペリエ2本とお会計。

それから、平日でガラ空きのフードコートに行き、ローストビーフとペリエでランチ。普通のよくあるフードコートなのですが、義父がそこにいると、おしゃれなカリフォルニア風カフェというような雰囲気に。

食事が終わると、パソコンを取り出して、仕事をスタート。このフードコートは義父の他にも、仕事中のサラリーマンらしい人も数多くいました。

【午後4時に現れた女性二人と義父が向かった先は……次のページに続きます】

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