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関係が近いからこそ、実態が見えなくなる家族の問題。親は高齢化し、子や孫は成長して何らかの闇を抱えていく。愛憎が交差する関係だからこそ、核心が見えない。探偵・山村佳子は「ここ数年、肉親を対象とした調査が激増しています」と語る。この連載では、探偵調査でわかった「家族の真実」について、紹介していく。

***

今回の依頼者は、山口芳江さん(仮名・73歳)。自分が母代わりに育てた孫娘・美加さん(21歳)の異性問題について、私たちに相談してくださいました。

【その1はこちら

美加さんは7歳の時に、両親が離婚。それぞれが別の人と結婚し、子どもが生まれたので居場所がなくなって、祖母・芳江さんの家に身をよせたそう。

現在、美加さんと芳江さんは同じ家に住んではいますが、生活の時間帯が異なるために、ほぼ没交渉。仕事もしたり、しなかったりで、職業は不明。

一級建築士をしている美加さんの父親が美加さんを錦糸町の夜の街で見た……と報告があり、素行調査を依頼されたのです。

孫娘は男性に数万円を渡していた

調査は渋谷区内の高級住宅街からスタート。芳江さんが10時にテニススクールに出発してから3時間後の13時に、ダボッとしたパーカーと、スパッツ姿の美加さんが出てきました。小柄でかわいらしいタイプの女性です。どことなく芳江さんに似ています。

ヘアスタイルは明るめの茶髪ストレートで、つやつやサラサラ。渋谷駅までかなり歩いて、人気のカフェでモーニングセットを注文。ミルクティを飲みながらボーッとしています。

そこに、黒ぶちメガネをかけた茶髪の男性が来て、目の前に腰を掛けます。美加さんは嬉しそうな顔をして、男性にお金を渡します。望遠レンズで手元を撮影したら、5万円でした。

男性は美加さんの手を引き、電車に乗り、五反田駅で下車。ラブホテルに入る彼の後を追い、黙ってついていく美加さん。横顔はとてもさみしそうです。

それから、1時間後に男性は出てきましたが、美加さんが出てきたのはそれから30分後。駅で40代半ばの中年男性と待ち合わせ、別のホテルに入って、出てきました。結局、21時までに3人の男性と同じことを繰り返し、ひとりで錦糸町に移動。

きわどいサービスをするキャバクラに入っていきました。そこで0時30分になると、常連っぽい男性と出てきて焼肉店へ。男性の家と思しきマンションに行き、深夜3時ごろに出てきました。

この男性は、ちょっとリッチな経営者といった感じの40代の男性で、おそらく援助交際のようなことをしている様子。

調査が進むにつれて、美加さんの生活状況がわかってきました。13時に家を出て、カフェに行くと、男性が現れてお金を渡す。

美加さんと別れた後に男性を追うと、品川区内のボロいアパートに入っていきました。ドアが開いた時に、家の中をチラッと見ると、かなり汚れており、荷物がごちゃごちゃになっていました。

住所を調べると、怪しげな喫煙具を扱うネットショップの会社として登録されていたのです。代表者として登記されていた名前を、SNSでの本人特定に詳しい探偵に伝えると、「大麻は環境にも体にもいい」というような情報を流しているアカウントにたどり着きました。

【次ページに続きます】

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