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取材・文/沢木文

お話を伺ったのは、門井正尚さん(仮名・61歳・会社経営)。結婚25年、3歳年下の妻が、コロナ禍中に家を出ていった。「僕は家庭に向かない」と言い切る艶福家の正尚さんが35歳のときに、控えめでおとなしい32歳の妻と結婚した。あいまいな関係を13年間も続けた後の結婚だった。

【その1はこちら】 

* * *

現在の夫婦関係で問題になっている「妻だけレス」だった……

両親の離婚騒動について、娘たちは何を言っているのだろうか。

「恥ずかしいから言わなかったんだけれど、俺たちはデキちゃった婚なんだよね。娘は25歳と24歳の年子。上の子は契約社員でフラフラしていて、まだ実家に住んでいる。彼氏をとっかえひっかえしているところが、僕に似ている。下の子は妻に似ていて堅実。今は看護師になって、地方で一人暮らししている。上の娘に聞いたら『知らないし、どうでもいいよ』とすっとぼけている。下の娘は電話にすら出ない。コロナで忙しいんだと思う」

話を聞いていると、妻の「正尚さんにはもう関わらない」という強い意思を感じる。おそらく、正尚さんは結婚してからも浮気を繰り返している。妻はそれをどう思っていたのだろうか。

「家族なんだし、金もたっぷり渡していたから、何の問題もなかったと思うよ。30代前半は子育てで忙しそうだし、習い事、PTA、学校のイベント、受験だって忙しそうにしていたから、僕の事なんて気にしていなかったと思うよ。夜中に帰っても、起きてきたり、テーブルの上にラップがかかったハンバーグなんかが置かれていると、すごく苦痛でね。僕の母親のように、何をしようとガアガア寝ていてくれればいいのに、ひっそりと『おかえりなさい』って。ホラーだよね。だから、あれは結婚10年目の時かな、『もうやめてくれ』とお願いしたら、『わかった』って」

何度聞いても、正尚さんははっきりとは言わなかったが、おそらく30代半ばで、夫婦生活は消滅している。おそらく、妻は毎夜出迎えることで、夫婦としての結びつきのようなものを確認したかったのだと推測できる。

「結婚して、自分の奥さんとそういうことするって、僕はおかしいと思うんだよ。外にいくらでも女性はいるし、家庭には生臭いことを持ち込みたくない。妻だけしないという人は昔からけっこういて、僕の父親だって、絶対にしていなかったと思うよ。妻はもともとそういうことが好きではなかった。それに、妻とは仕事の話ができないじゃない。結婚してから妻との会話を覚えているのは、どれもくだらないということ。子供が、学校が、ウチの両親が……だからなんだと思っていた。それなら、同業の女社長と遊んでいたほうが、よっぽど面白いし、いい時間が過ごせる」

【次ページに続きます】

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