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取材・文/大津恭子

定年退職を間近に控えた世代、リタイア後の新生活を始めた世代の夫婦が直面する、環境や生活リズムの変化。ライフスタイルが変わると、どんな問題が起こるのか。また、夫婦の距離感やバランスをどのように保ち、過ごしているのかを語ってもらいます。

【~その1~はこちら

[お話を伺った人]

高橋健二さん(仮名・58歳)経営コンサルタント。大手コンサルタント会社を39歳で退職し、独立。ASEAN諸国への通信販売の販路開拓を画策する企業のシステムづくりを支援している。

何のために持っているのか、破り捨てるべきなのか、迷うばかりの夫

ある日、部屋の片づけをしていたら、昔の彼女の写真が出てきた。よくある話ではあるが、自分ではなく、妻がひっそり所持していたので驚いた。一体なぜなのか。

「彼女にフラれてしばらくの間、彼女の写真を捨てられなかったのは事実です。でも、妻と結婚した後まで引きずっていたわけではありません。新居に持ち込んでしまったのはマズかったと思いますが、引っ越し荷物を片づけている最中に写真を見つけ、慌てて捨てた記憶があるんですよね。妻は捨てた写真を見つけてわざわざゴミ箱から拾ったんでしょうかね」

高橋さんはいぶかしがる。

「ひょっとして、やっぱり捨てられずに僕がキャビネットにしまったのかもしれません。でも、どっちにしろ、妻はどうして自分で保管しているんでしょう。これまで一度もあの写真について聞かれたことがありません。聞いてくれたら、『昔のことだ』って目の前で捨ててみせたのに」

その写真は、いまだ妻の整理棚の中にある。高橋さんが自分で元に戻したのだそうだ。

「本当はすぐに捨てようと思ったんですけど、なんとなく戻しちゃったんですよね。ちょっと冷静に対処を考えようと思って」(笑)

【聞きたいことは山ほどあるけど、どうしても聞けない。次ページに続きます】

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