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夏目漱石、連作『夢十夜』の最初の原稿を大阪朝日新聞へ送る。【日めくり漱石/7月1日】

3 夏目漱石 2

今から108 年前の今日、すなわち明治41年(1908)7月1日、41歳の漱石は『夢十夜』の第一夜の原稿を大阪朝日新聞へ送った。

《こんな夢を見た》で始まる、夢を題材にした全10話からなる短篇連作の第1回。女と死別した男が女の言葉に従って100 年の歳月を待ち続け、白い百合の花が咲いたとき「時が満ちていたんだ」と気づくという、幻想的でロマンチックな作品だった。

この原稿は、7月26日の大阪朝日新聞と7月25日の東京朝日新聞に掲載された。第二夜以降の話は、同27日から東西の朝日新聞に同時掲載されていく。第三夜には、100 年前の子殺しといった哲学的な中にホラー小説じみた味わいのあるテーマも出現。第六夜には、鎌倉時代の仏師・運慶が登場し、その卓越した手腕を目の当たりにして、周囲でこんな会話が交わされる。

「よくああ無造作に鑿(のみ)を使って、思うように眉や鼻が出来るものだな」

「なに、あれは眉や鼻を鑿で作るんじゃない。あの通りの眉や鼻が木の中に埋っているのを、鑿と槌の力で掘り出すまでだ。まるで土の中から石を掘り出すようなものだから決して間違うはずはない」

もちろん、そんなことがあるはずはないのだが、達人といわれる領域に入っている人から時折これと類似の言葉を聞くことがある。言い得て妙な表現であるのだろう。

単行本『四篇』の中には、『夢十夜』の他、『文鳥』『永日小品』『満韓ところどころ』がおさめられている(明治43年5月発行)。神奈川近代文学館所蔵

単行本『四篇』の中には、『夢十夜』の他、『文鳥』『永日小品』『満韓ところどころ』がおさめられている(明治43年5月発行)。神奈川近代文学館所蔵

連載を始める3、4年前の手帳に《Dream series》などのメモが記されていることから分かるように、この短篇連作は以前から漱石が構想を持っていたものだった。さらにいえば、『思い出す事など』に《臆病者の特権として、余はかねてより妖怪に逢う資格があると思っていた。余の血の中には先祖の迷信が今でも多量に流れている》と綴った意識の底の父母未生以前の記憶のようなものが、この連作の原点だったのかもしれない。

第十夜まで全10回の新聞連載を終え、『文鳥』『永日小品』『満韓ところどころ』と一緒に『四篇』という総タイトルで1冊の単行本にまとめられるのは少し先、2年後の明治43年(1910)5月のことである。

さて、漱石は第一夜の原稿を送ったあと、ほっとひと息つき、友人で『ホトトギス』編集発行人の高浜虚子へ手紙を書いた。

《盆につき親類より金を借りに参り候。小生から金を借りるものに限り遂に返さぬを法則と致すやに存ぜられ、甚(はなは)だ遺憾に候》

漱石先生、親戚に用立てた金の返済された試しがないことを、冗談めかしつつ嘆いてみせている。これは夢ではすまない、世知辛い現実なのである。

■今日の漱石「心の言葉」
今までも夢、今も夢、これから先も夢(『明暗』より)

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夏目漱石(1867~1916)江戸生まれ。帝国大学文科大学(現・東京大学)英文科卒。英国留学、東京帝大講師を経て、朝日新聞の専属作家に。数々の名作を紡ぐ傍ら、多くの門弟を育てた。代表作『吾輩は猫である』『坊っちやん』『三四郎』『門』『こころ』など。家庭では鏡子夫人との間に7人の子を儲けた。写真/県立神奈川近代文学館所蔵

Web版「夏目漱石デジタル文学館
夏目漱石に関する資料を数多く所蔵する県立神奈川近代文学館。同館のサイトに特設されている「Web版 夏目漱石デジタル文学館」では、漱石自筆の原稿や手紙、遺愛品、写真など漱石にまつわる貴重な資料画像を解説付きで公開しています。

県立神奈川近代文学館
住所/横浜市中区山手町110
TEL/ 045-622-6666
休館/月曜
神奈川近代文学館の公式サイトはこちら

神奈川近代文学館外観_2

横浜港を一望できる緑豊かな「港の見える丘公園」の一画、横浜ベイブリッジを見下ろす高台に立つ神奈川近代文学館。夏目漱石に関する資料を多数所蔵する。

文/矢島裕紀彦
1957年東京生まれ。ノンフィクション作家。文学、スポーツなど様々のジャンルで人間の足跡を追う。著書に『心を癒す漱石の手紙』(小学館文庫)『漱石「こころ」の言葉』(文春新書)『文士の逸品』(文藝春秋)『ウイスキー粋人列伝』(文春新書)『こぼれ落ちた一球 桑田真澄、明日へのダイビング』(日本テレビ)『石橋を叩いて豹変せよ 川上哲治V9巨人軍は生きている』(NHK出版)など多数。

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