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夏目漱石、金沢の友人に門下生の転任先について相談する【日めくり漱石/2月18日】

『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『こころ』…数々の名作を世に残した文豪・夏目漱石が没して今年でちょうど100年。漱石は小説、評論、英文学など多分野で活躍する一方、慈愛に富んだ人間味あふれる紳士でもありました。そんな漱石の「日常」を辿りながら文豪の素顔が見える逸話を取り上げ、小説、随筆、日記、書簡などに綴った「心の言葉」とともに毎日お届けします。


■今日の漱石「心の言葉」

僕は世の中を一大修羅場と心得ている。世の中は僕ひとりの手でどうもなりようはない(『書簡』明治39年10月23日より)

兼六園(2月18日)c17a9e0e8f6bb971a98490fa385a7791_s

金沢の名勝・兼六園。漱石は金沢を一度訪ねてみたいと思っていた。まだ見ぬ古都の美しい景色を、夢の如くに心に描いてみた早春もあった。だが、とうとうその願いが叶うことはなかった。


【1914年2月18日の漱石】

今から102年前の今日、すなわち大正3年(1914)2月18日は、冬の寒さも緩んできたように感じられる穏やかな日和だった。漱石は北陸金沢に住む友人に向けて、こんな書き出しの手紙を書いた。

《拝啓 東京は段々暖かになつて来ます 金沢は如何(いかが)ですか》

漱石は、さらにこう綴(つづ)っていく。

《突然妙な事を願ひますが  実は私の大学で教へた英文科の卒業生のうちに皆川正禧といふ男がゐます 是が今の処は鹿児島高等学校の教授です(中略)今度あなたの学校の西川君が鹿児島へ転任したに就いて 彼は其(その)後任になつて郷里へ近い金沢に行きたいから  是非あなたに依頼して見て呉(く)れろと云ふのですが如何なものでせう。皆川といふ人は正直で極めて好(よ)い人間です(中略)学問も書物はよく読む方だと思ひます、まだ西川君の代りが出来てゐないなら此男もどうぞ後任の候補者の中に数へて下さいませんか》

手紙の受取人は金沢四高教授の英文学者・大谷正信。漱石より8つ年下で、俳人でもあった。正信は京都三高で高浜虚子(たかはま・きょし)、河東碧梧桐(かわひがし・へきごとう)と同級になり、その影響で正岡子規に師事する。俳号は繞石(じょうせき)としていた。子規の没後、漱石とも親しく交流し、時には金沢銘菓「森八」の長生殿(落雁の一種)を漱石のもとに送ってくれたりもした。

一方、手紙文中の皆川正喜は、漱石門下の教え子のひとり。新潟と福島の県境近くの小村に、年老いた両親が住んでいた。正喜は、できれば今、勤務している鹿児島から、少しでも実家に近いところに転任したい希望を持っていたのである。

結局、この話は不調に終わったが、就職や仕事の斡旋をする漱石書簡は、他にも多く見受けられる。生涯で2500通以上の手紙を書き残したという漱石は、弟子や知人に対してじつに面倒見のいい、筆まめな人物だった。

夏目漱石(1867~1916)江戸生まれ。帝国大学文科大学(現・東京大学)英文科卒。英国留学、東京帝大講師を経て、朝日新聞の専属作家に。数々の名作を紡ぐ傍ら、多くの門弟を育てた。代表作『吾輩は猫である』『坊っちやん』『三四郎』『門』『こころ』など。家庭では鏡子夫人との間に7人の子を儲けた。写真/県立神奈川近代文学館所蔵

夏目漱石(1867~1916)江戸生まれ。帝国大学文科大学(現・東京大学)英文科卒。英国留学、東京帝大講師を経て、朝日新聞の専属作家に。数々の名作を紡ぐ傍ら、多くの門弟を育てた。代表作『吾輩は猫である』『坊っちやん』『三四郎』『門』『こころ』など。家庭では鏡子夫人との間に7人の子を儲けた。写真/県立神奈川近代文学館所蔵

 
夏目漱石に関する資料を数多く所蔵する県立神奈川近代文学館は、漱石没後100年を記念して文豪の作品世界と生涯を展覧する特別展「100年目に出会う 夏目漱石」を開催する。会期は2016年3月26日(土)~5月22日(日)、開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)、観覧料は700円。

県立神奈川近代文学館
住所/横浜市中区山手町110
TEL/ 045-622-6666
休館/月曜(5月2日は開館)
神奈川近代文学館の公式サイトはこちら

神奈川近代文学館外観_2

横浜港を一望できる緑豊かな「港の見える丘公園」の一画、横浜ベイブリッジを見下ろす高台に立つ神奈川近代文学館。夏目漱石に関する資料を多数所蔵する。

 文/矢島裕紀彦 
1957年東京生まれ。ノンフィクション作家。文学、スポーツなど様々のジャンルで人間の足跡を追う。著書に『心を癒す漱石の手紙』『漱石「こころ」の言葉』『文士の逸品』『石橋を叩いて豹変せよ』など。

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