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夏目漱石、大学からの筋の通らない要請を頑として断る【日めくり漱石/2月17日】

『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『こころ』…数々の名作を世に残した文豪・夏目漱石が没して今年でちょうど100年。漱石は小説、評論、英文学など多分野で活躍する一方、慈愛に富んだ人間味あふれる紳士でもありました。そんな漱石の「日常」を辿りながら文豪の素顔が見える逸話を取り上げ、小説、随筆、日記、書簡などに綴った「心の言葉」とともに毎日お届けします。


■今日の漱石「心の言葉」

損得と善悪とを、混同してはいけない(『愚見数則』より)

東京・千駄木の自宅書斎で。明治39年、数え40歳の頃。この書斎で『吾輩は猫である』が紡がれたため、後年この家は「猫の家」と呼ばれた。写真/神奈川近代文学館蔵

東京・千駄木の自宅書斎で。明治39年、数え40歳の頃。この書斎で『吾輩は猫である』を執筆したため、後年、この家は「猫の家」と呼ばれた。写真/県立神奈川近代文学館所蔵


【1906年2月17日の漱石】

今から110年前の今日、すなわち明治39年(1906)2月17日は土曜日で、漱石は昼過ぎには東京・千駄木の自宅書斎の机に向かっていた。

ここ数日、漱石を煩わせているのは、東京帝国大学文科大学における英語学試験委員のことだった。要するに、学生たちの試験に際して、採点などの役回りを担ってほしいと大学側からの要請があったのである。

漱石は多忙を理由にこれを断った。実際、漱石は東大での週6時間の講義の他に、一高や明大でも教壇に立っていて、合わせて週30時間の講義を行なっていた。その合間に、読書や執筆をするのだから、時間は惜しくてたまらない。それに、漱石は大学の専任教授ではなかった。講師という、いわば客分のような存在でしかない。大学運営のことを決める教授会にも参画する権限は与えられていなかった。

権利もないのに、本務以外の所用をどうしても引き受けねばならぬ義理はない。漱石はそう考えていた。

ところが、教授会などの一部から、「漱石はけしからん」という声も出ているようだった。一昨日も、構内でばったり会った同僚の姉崎正治(あねさき・まさはる、評論家・宗教学者)が、漱石の立場を案じて声をかけてきた。立ち話で互いの意が尽くせず、さらに手紙で意見交換をしていた。

この日も、漱石は姉崎正治に手紙を書いた。

《大学で語学試験を嘱托する、僕が多忙だから断わる。その間に何の文句も入らない。もしそれが、僕の一身上の不利益になったり英文科の不利益になれば、僕がわるいのじゃない。大学がわるいのだ》

大学側から漱石への「語学試験の採点」などの要請は、本来の講師の仕事とは別物。漱石が多忙を理由に断わっても、何の文句も入り込む余地はない(文句をいわれる筋合いはない)というわけだ。

損得は抜きに、筋が通らないことに己は曲げない。それが漱石先生の流儀だった。

夏目漱石(1867~1916)江戸生まれ。帝国大学文科大学(現・東京大学)英文科卒。英国留学、東京帝大講師を経て、朝日新聞の専属作家に。数々の名作を紡ぐ傍ら、多くの門弟を育てた。代表作『吾輩は猫である』『坊っちやん』『三四郎』『門』『こころ』など。家庭では鏡子夫人との間に7人の子を儲けた。写真/県立神奈川近代文学館所蔵

夏目漱石(1867~1916)江戸生まれ。帝国大学文科大学(現・東京大学)英文科卒。英国留学、東京帝大講師を経て、朝日新聞の専属作家に。数々の名作を紡ぐ傍ら、多くの門弟を育てた。代表作『吾輩は猫である』『坊っちやん』『三四郎』『門』『こころ』など。家庭では鏡子夫人との間に7人の子を儲けた。写真/県立神奈川近代文学館所蔵

 
夏目漱石に関する資料を数多く所蔵する県立神奈川近代文学館は、漱石没後100年を記念して文豪の作品世界と生涯を展覧する特別展「100年目に出会う 夏目漱石」を開催する。会期は2016年3月26日(土)~5月22日(日)、開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)、観覧料は700円。

県立神奈川近代文学館
住所/横浜市中区山手町110
TEL/ 045-622-6666
休館/月曜(5月2日は開館)
神奈川近代文学館の公式サイトはこちら

神奈川近代文学館外観_2

横浜港を一望できる緑豊かな「港の見える丘公園」の一画、横浜ベイブリッジを見下ろす高台に立つ神奈川近代文学館。夏目漱石に関する資料を多数所蔵する。

 文/矢島裕紀彦 
1957年東京生まれ。ノンフィクション作家。文学、スポーツなど様々のジャンルで人間の足跡を追う。著書に『心を癒す漱石の手紙』『漱石「こころ」の言葉』『文士の逸品』『石橋を叩いて豹変せよ』など。

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