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夏目漱石、門下生の文鳥に魅了され「飼ってみようか」と切に願う。【日めくり漱石/2月11日】

『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『こころ』…数々の名作を世に残した文豪・夏目漱石が没して今年でちょうど100年。漱石は小説、評論、英文学など多分野で活躍する一方、慈愛に富んだ人間味あふれる紳士でもありました。そんな漱石の「日常」を辿りながら文豪の素顔が見える逸話を取り上げ、小説、随筆、日記、書簡などに綴った「心の言葉」とともに毎日お届けします。


■今日の漱石「心の言葉」

住みにくいところを、どれほどか、くつろげて、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならない(『草枕』より)

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動物愛好家だった漱石は、猫以外にも犬や鳥をペットにしていた。


【1907年2月11日の漱石】

今から109年前の今日、すなわち明治40年(1907)2月11日、40歳の漱石は小雪の降る中、東京・本郷の下宿に門下生の鈴木三重吉を訪問した。のちに児童雑誌『赤い鳥』の編集発行人として知られるようになる鈴木三重吉は、この頃、東京帝大英文科の3年生だった。三重吉が飼っている文鳥を見せてもらいながら話をする中で、漱石はふと、「自分も文鳥を飼ってみようかと思う」という言葉を口にした。

この4日前、漱石邸に門弟たちが集った木曜会の席で、三重吉は『三月七日』と題する短い小説を朗読した。自身が飼っている文鳥を題材としたもので、《鳥が「くるくるくる千代千代千代お千代」と啼く》などと綴っていた。その朗読に興味をそそられて、この日、三重吉の下宿を訪問してみた漱石だった。

文鳥を飼いたいという漱石の願いは、すぐには実現しなかった。この年、漱石には、教職を辞して朝日新聞社入りするという大きな転機があった。一方で引っ越しもあり、多忙に多忙を極める日が続いた。それでも、文鳥のことは互いの頭の隅にひっかかっていた。10月になると身の回りが少し落ち着いて、話が再度浮上した。漱石は鳥と鳥かごの代金を三重吉に預け、師走を迎えた頃、とうとう文鳥が漱石のもとに届けられた。三重吉の下宿訪問から10か月余りかけて、ようやく淡い望みが実現したのである。

漱石はその愛らしい文鳥をこう描写している。

《文鳥の眼は真黒である。瞼(まぶた)の周囲に細い淡紅色の絹糸を縫い付けた様な筋が入っている。眼をぱちつかせる度に絹糸が一本になる。と思うとまた丸くなる。籠(かご)を箱から出すや否や、文鳥は白い首を一寸傾けながら此の黒い眼を移して自分の顔を見た。そうしてちゝと鳴いた》(『文鳥』)

小動物の無垢な眼差しや鳴き声は、まことにかわいいもの。漱石先生の安らかな笑顔が目に見えてくる。

夏目漱石(1867~1916)江戸生まれ。帝国大学文科大学(現・東京大学)英文科卒。英国留学、東京帝大講師を経て、朝日新聞の専属作家に。数々の名作を紡ぐ傍ら、多くの門弟を育てた。代表作『吾輩は猫である』『坊っちやん』『三四郎』『門』『こころ』など。家庭では鏡子夫人との間に7人の子を儲けた。写真/県立神奈川近代文学館所蔵

夏目漱石(1867~1916)江戸生まれ。帝国大学文科大学(現・東京大学)英文科卒。英国留学、東京帝大講師を経て、朝日新聞の専属作家に。数々の名作を紡ぐ傍ら、多くの門弟を育てた。代表作『吾輩は猫である』『坊っちやん』『三四郎』『門』『こころ』など。家庭では鏡子夫人との間に7人の子を儲けた。写真/県立神奈川近代文学館所蔵

 
夏目漱石に関する資料を数多く所蔵する県立神奈川近代文学館は、漱石没後100年を記念して文豪の作品世界と生涯を展覧する特別展「100年目に出会う 夏目漱石」を開催する。会期は2016年3月26日(土)~5月22日(日)、開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)、観覧料は700円。

県立神奈川近代文学館
住所/横浜市中区山手町110
TEL/ 045-622-6666
休館/月曜(5月2日は開館)
神奈川近代文学館の公式サイトはこちら

神奈川近代文学館外観_2

横浜港を一望できる緑豊かな「港の見える丘公園」の一画、横浜ベイブリッジを見下ろす高台に立つ神奈川近代文学館。夏目漱石に関する資料を多数所蔵する。

 文/矢島裕紀彦 
1957年東京生まれ。ノンフィクション作家。文学、スポーツなど様々のジャンルで人間の足跡を追う。著書に『心を癒す漱石の手紙』『漱石「こころ」の言葉』『文士の逸品』『石橋を叩いて豹変せよ』など。

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