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  2. 『漆椀 ちょもらんま』(中)に、ごはんが盛られた様子(写真左)。『漆椀 ちょもらんま』(小)では、「讃岐オリーブ牛」と松茸の料理(写真右)が饗された。後方の小皿は、ガラス工芸家・藤田喬平さんの「手吹ヴェニス小皿」。写真提供/日本博事務局

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夏目漱石、押しかけてきた貧しい文学青年を受け入れ創作指導する。【日めくり漱石/1月30日】

『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『こころ』…数々の名作を世に残した文豪・夏目漱石が没して今年でちょうど100年。漱石は小説、評論、英文学など多分野で活躍する一方、慈愛に富んだ人間味あふれる紳士でもありました。そんな漱石の「日常」を辿りながら文豪の素顔が見える逸話を取り上げ、小説、随筆、日記、書簡などに綴った「心の言葉」とともに毎日お届けします。


■今日の漱石「心の言葉」

人間の誠は、下げる頭の時間と正比例するものだ(『虞美人草』より)

東京・早稲田南町にあった漱石山房の玄関。漱石に会うため、多くの門弟や客人がこの家にやってきた。神奈川近代文学館蔵

東京・早稲田南町にあった漱石山房の玄関。漱石に会うため、多くの門弟や客人がこの家にやってきた。写真/県立神奈川近代文学館所蔵

 

【1908年1月30日の漱石】

今から108年前の今日、すなわち明治41年(1908)1月30日は木曜日だった。午後になると、東京・早稲田南町の漱石山房に訪問客が顔を見せはじめた。1年半ほど前から、漱石は毎週木曜日の午後を面会日と定めていた。放っておいてひっきりなしに訪客を受け入れていると、仕事も何も手につかなくなってしまうからだった。

この日は、まず、以前からの俳人仲間で、前年、東京朝日新聞社入りした渋川玄耳(しぶかわ・げんじ)、続いて寺田寅彦、そして市川文丸という青年がやってきた。文丸は1週間前、紹介者もなく突然に1羽の山鳥(雉/きじ)をぶら下げて木曜会に飛び入りした人物で、貧しい暮らしの中、文学者として立つ志をもち習作を書いていた。この日も漱石に創作上のアドバイスを求めにきたのだった。

玄耳と文丸は先に引き上げた。夜は、逝去した正岡子規門下の俳人である高浜虚子(たかはま・きょし)と坂元四方太(さかもと・しほうだ)、漱石門下生の森田草平、小宮豊隆らもやってきて、最近の俳句について語り合った。夕食に雉飯が出されたのは、先週、文丸が下げてきた雉を、その場で料理して羹(あつもの)にし、皆で食べた記憶が鮮明だったせいだろうか。

文丸はその後、漱石から金を借りたまま郷里の青森に引き上げ、漱石のもとに雉を送ってきた。漱石は筆をとり礼状を書いた。まずは、《先年の一夕を思ひ出し候来る人あらば又一椀の羹をわかたん》と感謝と喜びの気持ちをさりげなく綴(つづ)り、そのままの調子でさらりと書き添えた。

《御用立申候金子については御心配御無用に候》
 
つまりは、用立てた金はもう返済の心配はしなくてもいいよ、というのだった。

貧窮しながら努力したが、とうとう志が果たせず帰郷した青年・文丸。すぐに金を返せるアテがないから、とりあえず、せめてものお礼にとの思いで雉を送ってきている。その心遣いだけで、漱石先生にはもう充分なように思えていたのだった。

夏目漱石(1867~1916)江戸生まれ。帝国大学文科大学(現・東京大学)英文科卒。英国留学、東京帝大講師を経て、朝日新聞の専属作家に。数々の名作を紡ぐ傍ら、多くの門弟を育てた。代表作『吾輩は猫である』『坊っちやん』『三四郎』『門』『こころ』など。家庭では鏡子夫人との間に7人の子を儲けた。写真/県立神奈川近代文学館所蔵

夏目漱石(1867~1916)江戸生まれ。帝国大学文科大学(現・東京大学)英文科卒。英国留学、東京帝大講師を経て、朝日新聞の専属作家に。数々の名作を紡ぐ傍ら、多くの門弟を育てた。代表作『吾輩は猫である』『坊っちやん』『三四郎』『門』『こころ』など。家庭では鏡子夫人との間に7人の子を儲けた。写真/県立神奈川近代文学館所蔵

夏目漱石に関する資料を数多く所蔵する県立神奈川近代文学館は、漱石没後100年を記念して文豪の作品世界と生涯を展覧する特別展「100年目に出会う 夏目漱石」を開催する。会期は2016年3月26日(土)~5月22日(日)、開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)、観覧料は700円。

県立神奈川近代文学館
住所/横浜市中区山手町110
TEL/ 045-622-6666
休館/月曜(5月2日は開館)
神奈川近代文学館の公式サイトはこちら 

神奈川近代文学館外観_2

横浜港を一望できる緑豊かな「港の見える丘公園」の一画、横浜ベイブリッジを見下ろす高台に立つ神奈川近代文学館。夏目漱石に関する資料を多数所蔵する。

 
文/矢島裕紀彦 
1957年東京生まれ。ノンフィクション作家。文学、スポーツなど様々のジャンルで人間の足跡を追う。著書に『心を癒す漱石の手紙』『漱石「こころ」の言葉』『文士の逸品』『石橋を叩いて豹変せよ』など。

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