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ふくろうを飼うなら絶対必要となる3つの条件とは?

取材・文/柿川鮎子 写真/木村圭司

美しい目と鋭い爪が印象的な猛禽類のふくろう。以前のような過剰なブームが一段落して、今、本当に飼いたい人が真剣に購入を検討できるような環境が整いつつあります。もの珍しいペットを飼いたいだけの人が去って、ペットとしてのふくろうと、じっくり向き合えるようになりました。

肉食のふくろうは食餌の管理が難しく、地方では餌の肉を手に入れることが難しかったのですが、流通の進化で全国どこでも購入できるようになっています。また、飼育に関する情報も少なかったのが、最近はネットや書籍などでも信頼できる情報が得られるようになってきました。一時は高騰していた販売価格も一段落して、落ち着きを見せており、本当に飼育したい人にとっては良い環境であると言えるでしょう。

コンパニオンアニマルとしてのペットに、ふくろうを選びたいと真剣に考えた時、飼い主としてクリアすべき条件があります。ふくろうの飼い主になるために、絶対に知っておくべき3つの条件について解説してみましょう。

【条件1】生態に合った環境の整備

犬や猫など古くから飼育されてきた歴史のあるペットでは、飼育方法が確立されています。かかりやすい病気やその予防、治療に関する知識や良い餌の選び方など、ネットや本などで簡単に情報を得られる環境が整っています。メリットもデメリットもきちんと知った上で、飼育することが可能です。

しかし、ふくろうがペットとして飼育されてきた歴史はまだ浅く、飼育上のデメリットはあまり知られていません。声の大きさ、臭い、餌やりの難しさ、衛生管理、しつけの方法や高い飼育費用については、なかなか知ることができません。ネットや飼育関連の書籍も増えてきたとはいえ、犬や猫に比較すれば圧倒的に情報が少なく、ふくろうの生態に合った生活環境を整備できるかどうか、真剣に検討しなければなりません。

一番良いのはふくろうを販売しているペットショップや専門店で詳しく飼育方法を聞くこと。必要な用具や餌についてや、毎日の健康管理の方法、ふくろうを診察できる動物病院など、最低限の情報は本やネットでも収集することができます。とはいえ、実際に飼った後で、どうしたらよいのか、迷う事がたくさん出てきます。

ふくろうを飼おうと思ったら、自分で知識を身に着けるだけでなく、どれだけ多くの「信頼できる飼育のプロ」のアドバイスを得られるかがカギとなります。購入したショップの店員さん一人だけでは足りません。ふくろうに詳しい獣医師、急な心配事でも気軽に相談できる飼育の先輩、質問に応えてくれるSNSなど、たくさんの伝手(つて)が必要です。

ふくろうが快適に暮らせるよう、生態に合った生活環境を整えられるかどうか。ふくろうの飼い主になるための第一条件です。飼い主として具体的に何が必要で、どういう環境を維持したら健康で長生きできるのか、少しでもこの点に不安を感じたら、今は飼わない勇気をふるって、延期しましょう。そして、将来に向けて時間をかけて情報収集をして欲しいと思います。

メンフクロウの雛。健康で人に慣れやすい個体もふえてきて、価格も安定しています。今こそお迎えするチャンスかもしれません。

【条件2】最後まで飼い続ける覚悟

ふくろうに限らず、ペットを飼育するということは、その命の責任を飼い主が負うということ。そして、天寿を全うできるまで、ペットも人も、どんな状態になっても付き合う覚悟が求められます。何があっても最後まで飼育し続けられるかどうか、万が一の場合は自分以外に飼育してくれる人がいるかどうか。将来にわたって、長期的な視野で検討してみてください。

転居の可能性があるかどうか。結婚や出産、介護など家族の変化は人にとってもペットにとってもストレスの大きいもの。飼育にかかるコスト負担に耐えられる、安定した収入を得られるかどうかも重要なポイントです。ライフスタイルの変化を乗り越えられるだけの覚悟が求められます。

条件3】猛禽類の餌を用意できる強いメンタル

おやつの生きた虫を触れるか、ネズミやウズラなどの餌を切り刻んでさばけるか、といった強いメンタルも必要です。生きるために他の命が必要なのは人間も同じこと。人の生活では肉はパック入りか加工品として販売されているため、血を見ることが無く、命を食べている実感が少なくてすみます。しかし、ふくろうの餌はインパクトの強いもの。ダイレクトに他の命を食べていると感じて、めげてしまう人もいるでしょう。もちろん、気にならない人もいますし、慣れると「魚をさばくのと同じかそれ以下」と言われます。めげないメンタルの強さが求められます。

鳥のいるカフェで販売している餌。最近はこのようにあらかじめ切り刻んだ形の餌も。

 

以上、ふくろうの飼い主に必要とされる3つの条件をお伝えしました。

世話の手間や時間が必要な上、ヘルスケアや健康チェックが難しいふくろうと暮らすのは本当に大変なこと。それでも一緒に暮らしていると、犬や猫には感じられない絆の強さや、生態としての魅力に溢れています。ある飼い主さんは私に「この子のいない生活は考えられない。同じ屋根の下で暮らしてるってだけで、涙が出るくらい幸せだし、犬や猫にない存在感がたまらない。猛禽の眼を見ていると、こっちの心を見透かされてる気がして、生き方が変わっちゃった」と言いました。飼い主の心を変えてしまう、パワーのあるペットなのです。

ブームが落ち着いてきた今だからこそ、本当に飼ってみたい人にはチャンスと言えるでしょう。まずはふくろうのいる鳥カフェなどで触れ合って、臭いや声、相性を確かめてみてはいかがでしょうか。そして、ふくろうの生態に合った生活環境の整備ができるかどうか、覚悟と強いメンタルを持ち合わせているかどうか、3つの条件を踏まえて、正しい決断を下してみてください。

【鳥のいるカフェ】
本店・東京都台東区谷中2-3-16 STビル1F
営業時間: 13:00〜20:00、定休日: 水曜日
http://toricafe.co.jp/roppongi

文/柿川鮎子
明治大学政経学部卒、新聞社を経てフリー。東京都動物愛護推進委員、東京都動物園ボランティア、愛玩動物飼養管理士1級。著書に『動物病院119番』(文春新書)、『犬の名医さん100人』(小学館ムック)、『極楽お不妊物語』(河出書房新社)、編集協力『フクロウ式生活のとびら』(誠文堂新光社)ほか。

写真/木村圭司

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