新着記事

紅葵花蒔絵硯箱 尾形光琳作 江戸時代 畠山記念館蔵 展示期間:2月16日~3月17日 美の演出家 光悦と光琳【光悦と光琳―琳派の美】 「スポーツの祭典は、文化の祭典!」をテーマにした「Culture NIPPON シンポジウム2018 東北大会」が行なわれました 文化庁主催「Culture NIPPON シンポジウム2018」東北大会が行なわれました プラモデルの歴史を振り返ると、昭和の記憶が蘇る『日本プラモデル六〇年史』 プラモデルの歴史を振り返ると、昭和の記憶が蘇る『日本プラモデル六〇年史』 『君たちはどう生きるのか』に学ぶ同調圧力に負けないリーダーの決断 【ビジネスの極意】『君たちはどう生きるか』に学ぶ同調圧力に負けないリーダーの決断 誰でもできる簡単ヒップリフトエクササイズ 1日10回で腰痛・坐骨神経痛を改善!|誰でもできる簡単ヒップリフトエクササイズ【川口陽海の腰痛改善教室 第10回】 「スポーツの祭典は、文化の祭典!」をテーマにした「Culture NIPPON シンポジウム2018」が行なわれました 文化庁主催「Culture NIPPON シンポジウム2018」京都大会が行なわれました 自宅で「小鯵の南蛮漬け」を上手に作るコツ【プロ直伝の技とコツ】 アゴの問題が姿勢に影響⁉|歩くための筋肉とアゴの意外な関係 アゴの問題が姿勢に影響⁉|歩くための筋肉とアゴの意外な関係 春風亭昇太さんの定番・朝めし自慢 落語家・春風亭昇太さんの朝めし自慢「週2〜3回は自分で調える純和風の献立です」 サライ読者に聞いた「好きな美術展のジャンル」ランキング

サライ本誌最新号

ピックアップ記事

  1. 松本零士 不滅のアレグレット〈完全版〉

>>過去の記事へ

サライの通販

>>過去の記事へ

趣味・教養

定年後の「夫婦」の理想的なあり方を探る本『妻と夫の定年塾』【定年本イッキ読み17】

文/印南敦史

『妻と夫の定年塾』(中日新聞社)の著者・西田小夜子さんは、長きにわたって定年と関わり続けてきたという人物である。定年後の夫婦の生態をつづったコラムを新聞に連載し、「みのむし夫」「こたつむり妻」などの造語を生み出してきた実績を持つ。

『妻と夫の定年塾』(西田小夜子著、中日新聞社)

その活動初期には「定年夫はじゃまなのよ」と主張して“炎上”したこともあったというが、本書の執筆時点で状況はかなり変わったのだそうだ。西田さん本人というよりも、当の定年男性たちの意識が、大きく変化したというのである。

そんなことを実感するようになったきっかけは、西田さんが主宰する、その名も「定年塾」。午前中は座禅をしたりお経を読んだり、そばを打ったりし、午後は人の話を聞いて自分もしゃべる。それだけの会なのだという。しかしその活動が、定年男性から支持されたということだ。

なんてことない話のようにも思えるが、どうやらそれは、定年後の「夫婦」の理想的なあり方ともつながっていくようだ。

妻も夫も長生きの時代だ。定年後は二十年、三十年続く。ともに年をとり、くたびれていく妻だって、家事の定年が欲しいのである。
男に家庭内で自立してもらい、住みなれた地元で夫婦仲よく活動的にクラス。これが一番だ。(本書「あとがき」より引用)

さて、そこで本書の内容である。『妻と夫の定年塾』というタイトルからも想像がつくとおり、「モチーフ」としての主役は定年夫婦。彼らの生活や考えていることなどを、著者が代筆したエッセイとでもいおうか。たとえば、こんな感じだ。

定年夫は二つのタイプにくっきり分かれる。何かやる人、何もしない人。それだけだ。何もしない人、つまり家庭内引きこもり夫は、ある調査では八割だという。理由を聞くと「次のステップに向け充電中」などと答える。だけど一年も二年も充電してどうするんだ。(本書p.8「みのむし夫 vs 進化妻」より引用)

なかなか辛辣ではあるし、著者である西田さんの個性が強すぎるきらいは多少なりともある。しかし、この記述がそうであるように、ひとつひとつの指摘が的を射ているのも事実。だから、「まぁ、そうかもな」と苦笑しながら意味進めることができるのだ。

ところで先に引用した「あとがき」には、以下のような続きがある。そちらも引用しておこう。

憎たらしい人だけどいいとこもあるのよね、という程度で、夫婦はそこそこ平和にやっていけるものである。
(本書「あとがき」より引用)

詰まるところ、これに尽きるのではないだろうか。そして本書には、この結論につながる多くの事例が紹介されているということなのである。

【今回の定年本】
『妻と夫の定年塾』
(西田小夜子著、中日新聞社)

文/印南敦史
作家、書評家、編集者。株式会社アンビエンス代表取締役。1962年東京生まれ。音楽雑誌の編集長を経て独立。複数のウェブ媒体で書評欄を担当。雑誌「ダ・ヴィンチ」の連載「七人のブックウォッチャー」にも参加。著書に『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)などがある。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

関連記事

  1. プラモデルの歴史を振り返ると、昭和の記憶が蘇る『日本プラモデル六〇年史』 プラモデルの歴史を振り返ると、昭和の記憶が蘇る『日本プラモデル六…
  2. プロのバードウォッチャーが教える、初心者がすぐに使えるテクニック 「スコープにすぐ鳥を入れる」「鳥に近づく」|日本でただ1人のプロ…
  3. R東日本 東京近郊路線図(車内掲出版) 最高峰は「JR東日本 東京近郊路線図」|「路線図」愛好家が教える…
  4. 「元気長寿者」の暮らしぶり|『百まで生きる覚悟』 「元気長寿者」の暮らしぶり|『百まで生きる覚悟』
  5. 無理なく運動習慣が!|『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』 無理なく運動習慣が身につく!|『医師に「運動しなさい」と言われた…
PAGE TOP