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前列中央から時計回りに、ご飯、野蕗のきゃらぶき、煎り豆腐(人参)、鶏そぼろ、漬物(胡瓜と人参の糠漬け・壬生菜・刻み沢庵)、焼き海苔、ごんげん蒸し、大根おろし(葱・鰹節・胡麻)、納豆(葱)、絹さやの浸し(鰹節)、味噌汁(豆腐・若布・葱)、中央右は焼き鮭、左は蒲鉾と山葵漬け。今朝は小鉢に盛っているが、常備菜のきゃらぶきや煎り豆腐、鶏そぼろ、加えてごんげん蒸しなどは大皿で登場し、取り分けていただくことが多い。絹さやは昨夜の残りを浸しに。蒲鉾は、山葵漬け(静岡『野桜本店』の激辛口)をつけて食す。焼き海苔は東京・品川の『みの屋海苔店』のものを愛食。焼き海苔とごんげん蒸しの器の模様は、定紋である揚羽蝶。

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健康

長生きの秘訣!天下人・徳川家康の「長寿の極意」3か条

 

医療や漢方薬の研究に熱心だった徳川家康(大阪城天守閣蔵)。隠居後も健康への飽くなき追求は続き、鯛の天麩羅にあたった後は、誤診をしたとして御 典医 を追放している。

医療や漢方薬の研究に熱心だった徳川家康(写真/大阪城天守閣蔵)。隠居後も健康への飽くなき追求は続き、鯛の天麩羅にあたった後は、誤診をしたとして御 典医 を追放している。

現代のわれわれが想像する以上に、自らの体調に留意していた戦国武将。健康を害することは「お家の一大事」である。現代医療から見ても理にかなった彼らの健康術を紹介する。

戦国乱世に終止符を打った徳川家康(1543~1616)が、忍耐の末の天下獲得を成就させたのは「長寿」だった。織田信長49歳、豊臣秀吉62歳に対して、家康はなんと75歳(ともに数え)。仮に秀吉があと5年長命であったなら、歴史は大きく転換したであろう。

家康の長寿を支えたのは何か。医道史を専門とする國學院大学講師の宮本義己さんが語る。

「戦国武将は自身の健康に対して並々ならぬ関心を抱き、さまざまな健康術を実践していました」

戦国時代、健康を損なえば自身はもとより一族の命運は尽きてしまう。そんな過酷な時代にあって、自身の健康に配慮することは、武将として至極当然のことだったと宮本さんはいう。特に家康は、44歳の時に背中に腫瘍ができる大病を患ったことをきっかけに、健康志向が強くなったようだ。

「家康の健康術で目を引くのは、薬になる植物などを研究する本草学に基づく調薬です」(宮本さん)

曲直瀬道三(まなせどうさん)など当代一流の医師が記した医術の書物や、中国から取り寄せた漢方の書物などから本草学を学び、学者顔負けの知識を持っていた家康は、自ら薬研(やげん)と呼ばれる薬になる植物などをひくための道具を操り、薬を調合して服用していた。家康の薬の入った古壺が今も残されている。

そして、粗食である。八丁味噌の産地である三河(愛知県)生まれの家康は、豆味噌を丸めて焼いた焼き味噌や麦飯などの粗食を好んで食したと伝えられている。

『長篠篠合戦図屏風』(犬山城白帝文庫)に描かれた徳川家康軍。過酷なストレスに身をさらした戦国武将にとって健康であることは重大な命題だった。

『長篠合戦図屏風』に描かれた徳川家康軍。過酷なストレスに身をさらした戦国武将にとって健康であることは重大な命題だった(写真/犬山城白帝文庫蔵)。

■鷹狩りは一石二鳥の健康術

北里大学名誉教授の塩谷信幸さんはこう語る。

「麦飯を粗食といいますが、じつは白米の方が粗食。栄養学的には、麦飯や雑穀米の方が優れています。発酵食品の味噌は腸内で善玉菌を増やして消化吸収を促しますし、漬物や鮒鮨(ふなずし)など、当時食べていた保存食には、やはり整腸作用のある乳酸菌が含まれています。食生活に気を遣うのは、当時も今も理にかなった方法といえます」

鷹狩りもまた、家康の健康術のひとつ。ストレス解消になり、鷹とのコミュニケーションの妙もあり、心身ともに磨きをかけることで一石二鳥であった。

駿府(すんぷ/現在の静岡市)に引退してからも、医師たちを集めては、たびたび本草学の勉強会を催していたという家康。その生への執念が、260年も続いた泰平の世を生み出したといっても過言ではない。

<家康の健康法 >
1.麦飯、豆味噌の粗食に徹する
2.自ら薬研を操り薬を調合
3.鷹狩りで日頃の運動不足とストレスを解消

取材・文/平松温子

(本記事はサライ2014年12月号に掲載されたものです)

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