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鰹節は栄養豊富な日本伝統の保存食品。

大久保彦左衛門(1560~1639 )は、徳川家康・秀忠・家光の3代に仕えた旗本である。魚屋の一心太助が活躍する講談の世界では、老いてなお辛口の政治批評をする「天下の御意見番」として描かれている。

実際の彦左衛門も80歳の天寿を全うするまで、じつにかくしゃくとした老人だった。

若い頃から戦場を駆け巡り、徳川家に忠誠を尽くすも、天下泰平の世になると武勇一筋の家臣は冷遇され、処世術に長けた人間が優遇されるようになる。

彦左衛門はそんな新時代への批判を込めて、徳川家康の事績を中心に、自家の武功を述べた長大な軍記『三河物語』を63歳頃から亡くなる直前まで書き続けた。この「自分史」ともいえる軍記の執筆により、過去の記憶が呼び覚まされ、脳が活性化したといえる。

また、彦左衛門はとりわけ鰹節を好んだ。鰹節はとても栄養価の高い食品で、筋肉・血液・骨などをつくるもとになり、人の健康維持に欠かすことのできないタンパク質をはじめ、リン、カリウム、ビタミンDなどをたっぷり含んでいる。特に鰹節の良質なタンパク質は体内でつくることのできない9種類の必須アミノ酸がすべて含まれ、そのほか、細胞を活性化させて体の老化を防ぐというイノシン酸、肝臓機能を高めるというタウリン、血液をさらさらにする効果のあるEPA(エイコサペンタエン酸)なども豊富である。

彦左衛門は、鰹節を食べると元気が出ることを体験的に知っていたのだろう。知人への病気見舞いの品にも鰹節を贈っている。

文/内田和浩

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