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紙本著色毛利元就像(一部)

毛利元就(1497~1571)は、安芸(広島県西部)の小領主から身を起こし、中国地方のほぼ全域を手中にした名将である。75歳という当時としては相当な長寿を全うしたが、元就はその秘訣を「酒を慎むこと」としている。元就の祖父、父、兄はいずれも20代もしくは30代で亡くなっており、元就は彼らの死因を酒の飲み過ぎと考えていた。その教訓からか、元就はほとんど酒を口にしなかった。

元就の長男・隆元は、後継ぎという圧力に疲れ、ときおり酒をあおっていたが、元就は、「酒で気晴らしすることなどあってはならない」と諫(いさ)めている。また孫の輝元が酒を飲み始めるようになると、その母親に、「大きな器で2杯も飲めば、人はいける口と思って酒を強いるもの。小さな器で1、2杯程度にとどめるよう内々に忠告してほしい」と手紙を送っている。

ただ、元就は適度な飲酒が健康によいことも知っており、家臣には酒の効用を聞かせたうえで飲ませた。また、下戸には餅を与えて、「酒など飲めなくてもよい」と説いたという。人の健康にも気を配る、紳士的な戦国武将であった。

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文/内田和浩

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