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集めた蔵書や美術品はどうすべき?家族を困らせない「蒐集品」の上手な遺し方

Old bookshelf in library

自分がいなくなった後を考えたとき、気になるのは本棚に並ぶ蔵書や、蒐集してきた美術品・骨董品等の行方でしょう。できることなら処分ではなく、公共図書館や美術館に寄贈するなどして、多くの人々の役に立ててほしいと願う方も少なくないはずです。

家族のためにも、愛蔵品の処分に関しては、ある程度自分で決めておきましょう。

そこで今回は、サライがつくったエンディングノート『サライの終活手帖』から、趣味・愛蔵品の遺し方の基本をご紹介します。

■1:蔵書を公共図書館へ寄贈する

まずは蔵書について。公共の図書館への寄贈条件は、図書館によってそれぞれ異なりますが、その図書館の「資料収集方針」 に適合していること、そして本に壊れ、日焼け、汚れ、書き込みがないもの、というのが条件となります。また、出版後およそ何年以内と発行年に制限があることも多いです。

それぞれの図書館のホームページで確認し、図書館の方針や条件を満たしていると確認できたら、本を図書館に持参、または郵送で寄贈します。

ただし図書館が本を預かってくれたとしても、すべてが蔵書となるわけではないので、「もしよかったら利用してください」という気持ちでお願いしましょう。

■2:蔵書を大学図書館へ寄贈する

大学の図書館へ寄贈する場合も、前提条件はおおよそ公共図書館と同じです。所蔵の有無の確認は、大学のホームページの蔵書検索を使います。確認後、寄贈図書送付用紙に必要事項を記入し、寄贈する本とともに郵送することになります。

寄贈した本の扱いについては、図書館一任のところが多く、条件に合わないものは破棄になります。破棄になる本について返品を希望する場合は、事前に相談が必要となります。また、返品しないことを条件に寄贈を受け付けている図書館もありますので、注意しましょう。

寄贈ではなく、大学の基金として本の寄付を受け付けているところもあります。寄付された本を売って得た金額が、各大学の基金への寄付金となる仕組みで、大学の教育、研究の充実、学生支援のために役立てられます。

また、大学のほかにも、本の寄付を受付けているNPO法人もあります。

■3:蒐集品を美術館等へ寄贈する

美術館や博物館は、寄贈や寄託行為を重要視しており、そのための制度を設けています。しかし、各館ごとに収集規定があるほか、美術館の学芸員による調査だけでなく、館内や外部委員による審査などもあって、半年以上、場合によっては2年ほどかかることもあります。

寄贈には引き取り条件の確認を始め、細かな連絡や作業が必要になり、遺族に託した場合にはかなり負担をかけることになるので、できれば自分自身でやっておく方が良いでしょう。

■4:知人や友人に贈る

蔵書や蒐集品を、知人や友人に託したいと思うのであれば、できれば存命のうちに譲るのがよいですし、最期まで自分の側に置いておきたいなら、「自分がいなくなったらもらってほしい」と約束をしておくのがよいです。

もらってくれるという意志が確認できたら、お互いに書面を交わしておくのも、トラブルを避けるためにはよいでしょう。さらに家族にもそのことを伝え、書面を渡しておけば万全です。

■5:とくに注意すべき蒐集品

日本刀、精巧なモデルガンなど、銃刀法に関わるものは、登録証の場所をきちんと明記しておく必要があります。相続する人に持つ気持ちがなく、処分したい時は警察に申請して引き取ってもらうようにします。

また衣類などは、どんな高級ブランドでも、シミがひとつでもあれば廃品扱いですし、明らかに流行遅れのものも廃品扱いとなります。また着物は意外と難しく、正絹以外は受け付けないところも多く、安価での取引となります。

*  *  *

以上、『サライの終活手帖』から、趣味・愛蔵品の遺し方の基本をご紹介しました。

いずれのケースにせよ、蒐集品というのは、持ち主がいなくなると価値がわからなくなることが多いもの。だからこそ、残された家族が対応に困らないように、蒐集品についての記録を残しておくことが大切です。(場合によっては、処分してしまってもよい、または家族に処分を任せるなどの分類も、明記しておくとよいでしょう)

愛蔵の品の行方を自分で決めて、ある程度段取りをつけておくと、家族も困りませんし、自分の意思が反映されたモノの遺し方ができますね。ぜひ参考にしてください。

【参考図書】
『サライの終活手帖』
(本体1400円+税、小学館)
https://www.shogakukan.co.jp/books/09103552

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従来のエンディングノートのような総花的展開では無く、長年にわたり『サライ』本誌で蓄積してきたテーマにフォーカスして構成。リアルで「痒いところに手が届く」実用的でリアルな終末手帖です。

文/庄司真紀

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