ミケランジェロ・ブオナローティ《システィーナ礼拝堂天井画<クマエの巫女>のための頭部習作》〔1508-1510年 トリノ王立図書館蔵〕©Trino,Biblioteca Reale

ミケランジェロ・ブオナローティ《システィーナ礼拝堂天井画<クマエの巫女>のための頭部習作》〔1508-1510年 トリノ王立図書館蔵〕©Trino,Biblioteca Reale

イタリア・ルネサンスの巨匠、ミケランジェロ・ブオナローティ(1475-1564)の建築作品に光を当てる展覧会が、東京・汐留のパナソニック 汐留ミュージアムで開催されています。

《ダヴィデ》像や《ピエタ》像、システィーナ礼拝堂の天井画、サン・ピエトロ大聖ドームなど、彫刻、絵画、建築といった3つの芸術分野の仕事で「神のごとき」と称されたミケランジェロですが、本展ではフィレンツェやローマに今も残るサン・ロレンツォ聖堂新聖具室やカンピドリオ広場など、ミケランジェロが手がけた数々の建築作品に重点を置いています。

ミケランジェロの子孫が受け継いだ邸宅と関係資料を公開する、フィレンツェのカーサ・ブオナローティの所蔵作品を中心に、作品約70点を展観。特別コーナーでは、20世紀日本を代表する建築家たちが、この巨匠に寄せた畏敬の念を自作のなかでいかに展開したかを紹介します(東京展のみ)。

ミケランジェロ・ブオナローティ「サン・ロレンツォ新聖具室」〔フィレンツェ、1520-1534年〕©Associazion Culturale Metamorfosi

ミケランジェロ・ブオナローティ「サン・ロレンツォ新聖具室」〔フィレンツェ、1520-1534年〕©Associazion Culturale Metamorfosi

本展の見どころを、パナソニック 汐留ミュージアム・学芸員の大村理恵子さんにうかがいました。

「彫刻、絵画、建築という視覚芸術の3つの領域で傑出した才能を発揮した、イタリア・ルネサンスの巨匠ミケランジェロの展覧会です。史上最大といわれるシスティーナ礼拝堂の天井画のための下絵を含む素描35点は、すべて500年ほど前にミケランジェロが描いた真筆です。

また、建築家としてのミケランジェロに焦点をあてた展覧会は日本初で、模型、映像など多様な資料を展示します。古代ローマをイメージした空間でご鑑賞いただきます」

本展は東京展のあと、広島県福山市のふくやま美術館(9月18日~11月6日)に巡回されます。お近くの方はお楽しみに。

パナソニック 汐留ミュージアムのサイトはこちら

【ミケランジェロ展 ルネサンス建築の至宝】
■日伊国交樹立150周年記念 ミケランジェロ展 ルネサンス建築の至宝
■会期/2016年6月25日(土)~8月28日(日)
■会場/パナソニック 汐留ミュージアム
■住所/東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
■電話番号/03・5777・8600(ハローダイヤル)
■料金/一般1000円 65歳以上900円 大学生700円 中高生500円 ※小学生以下無料、20名以上の団体は各100円引、障がい者手帳所持者と介護者1名は無料
■開館時間/10時から18時まで(入館は17時30分まで)
■休館日/水曜日、夏期休館(8月12日~18日)
■アクセス/都営大江戸線汐留駅より徒歩約5分、東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ新橋駅より徒歩約6分、JR新橋駅より徒歩約8分

 

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