これぞ暁斎ワールド!ロンドンから来た世界屈指の暁斎コレクションに酔いしれる展覧会

時代が大きく揺れ動いた幕末から明治を生きた絵師、河鍋暁斎(1831—1889)は、幼いころに歌川国芳に入門したのち狩野派を学び、19歳の若さで修業を終え、さらに流派にとらわれず様々な画法を習得しました。

仏画から戯画まで幅広い画題を、ときにはユーモアを交えながら、圧倒的な画力によって描き上げた暁斎は、今も異才・鬼才の名をほしいままにしています。

河鍋暁斎《百鬼夜行図屏風》〔明治4—22(1871—89年 紙本着彩、金砂子〕     イスラエル・ゴールドマン コレクション Israel Goldman Collection,London Photo:立命館大学アート・リサーチセンター

河鍋暁斎《百鬼夜行図屏風》〔明治4—22(1871—89年 紙本着彩、金砂子〕イスラエル・ゴールドマン コレクション Israel Goldman Collection,London Photo:立命館大学アート・リサーチセンター

そんな河鍋暁斎の一大コレクションを公開する展覧会が、東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されています。(~4月16日まで)

本展は、世界屈指の暁斎コレクションとして知られるイスラエル・ゴールドマン氏の所蔵作品によって、多岐にわたる暁斎の画業を辿ります。

河鍋暁斎《地獄大夫と一休》〔明治4—22(1871—89年 絹本着彩、金泥〕イスラエル・ゴールドマン コレクション Israel Goldman Collection,London Photo:立命館大学アート・リサーチセンター

河鍋暁斎《地獄大夫と一休》〔明治4—22(1871—89年 絹本着彩、金泥〕イスラエル・ゴールドマン コレクション Israel Goldman Collection,London Photo:立命館大学アート・リサーチセンター

本展の見どころを、Bunkamuraザ・ミュージアムの学芸員、黒田和士さんにうかがいました。

「本展では、緻密で繊細なものから一気呵成に描き上げた大胆なものまで、ありとあらゆる技を駆使した暁斎の多彩な作品が一堂に会します。

暁斎はその卓越した画力で、動物の描写もさることながら人間のようにふるまう動物たち、退治するはずの鬼と戯れる鍾馗、鷹に追われる風神など、ユーモラスでミステリアスな世界を存分に見せてくれます。

ゴールドマン氏はイギリス在住の画商ですが、暁斎の作品だけは商品にしたくないというほど熱烈なコレクターです。本展は、ふだん国内では出会うことのない貴重な作品に出会える機会です。ぜひお見逃しなく」

本展は高知県立美術館、美術館「えき」KYOTO、石川県立美術館に巡回されます。お近くの方はお楽しみに。

【ゴールドマンコレクション これぞ暁斎! 世界が認めたその画力】
■会期/2017年2月23日(木)~4月16日(日)
■会場/Bunkamuraザ・ミュージアム
■住所/東京都渋谷区道玄坂2-42-1
■電話番号/03・5777・8600(ハローダイヤル)
■料金/一般1400(1200)円 大高生1000(800)円 中小生700(500)円 ( )内は20名以上の団体料金、障がい者手帳所持者は割引あり
■開館時間/10時から19時まで、金・土曜日は21時まで(入館は閉館30分前まで)
■休館日/会期中無休
■アクセス/JR渋谷駅ハチ公口及び東京メトロ銀座線・京王井の頭線渋谷駅より徒歩約7分、東急東横線・東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線・東京メトロ副都心線渋谷駅3a出口より徒歩約5分
■美術館WEBサイト/http://www.bunkamura.co.jp

取材・文/池田充枝