華麗にして斬新!戦後日本画の旗手・加山又造の画業をたどる大回顧展

加山又造《淡月》〔1996年 紙本彩色 郷さくら美術館蔵〕

加山又造《淡月》〔1996年 紙本彩色 郷さくら美術館蔵〕

戦後日本画の革新を担う旗手として活躍した加山又造(1927-2004)は、その功績で1997年には文化功労者に顕彰され、2003年には文化勲章を受章しました。

生誕90年にあたる2017年、鮮やかな手法で現代日本画の革新に挑んだ加山又造の大回顧展が、東京の日本橋髙島屋で開催されています。加山又造の加山の画業を、初期から晩年に至る約70余点の作品で辿ります。(~3月6日まで)

加山又造《紅白梅》〔1965年 紙本彩色 個人蔵〕

加山又造《紅白梅》〔1965年 紙本彩色 個人蔵〕

本展の見どころを、企画協力のアート・ベンチャー・オフィス ショウの市川詠子さんにうかがいました。

「加山又造は、京都西陣の和装図案を生業とする家に生まれ、幼少時から描くことに親しみ才能を発揮していました。京都市立美術工芸学校(現・京都市立芸術大学)から東京美術学校(現・東京藝術大学)へと進み、終戦直後の伝統絵画の危機に直面しながら、ラスコー洞窟壁画、ブリューゲル、ルソー、ピカソを始めとする西欧の様々な絵画を貪欲に吸収しつつ独自の表現へと発展させました。

加山の表現は、日本画の伝統的な意匠や様式を鋭いセンスで現代に甦らせています。華麗な装飾美による屏風絵ばかりでなく斬新な裸婦や水墨画にも取り組み、絵画だけにとどまらず陶器や着物の絵付けなどにも及びました。

生誕90年を記念した本展では、代表作約70余点により、生命感あふれる美しく華麗な日本画の世界を紹介します。
ぜひこの機会に、加山又造の世界をご堪能ください」

本展は、瀬戸内市立美術館、新潟県立近代美術館、横浜髙島屋、大阪髙島屋、京都髙島屋に巡回されます(会場により出品内容が異なります)。お近くの方はお楽しみに。

【生誕90年 加山又造 展 —生命の煌き-】
■会期/2017年2月22日(水)~3月6日(月)
■会場/日本橋髙島屋 8階ホール
■住所/東京都中央区日本橋2-4-1
■電話番号/03・3211・4111(代)
■料金/一般800円 高校・大学生600円 中学生以下無料
■開場時間/10時30分から19時30分まで、最終日は18時まで(入場は閉場30分前まで)
■休館日/会期中無休
■アクセス/JR東京駅八重洲口より徒歩約5分、東京メトロ銀座線・東西線日本橋駅B2出口及び都営地下鉄浅草線日本橋駅より徒歩約4分
■展覧会公式サイト/
http://www.takashimaya.co.jp/store/special/event/kayama.html

取材・文/池田充枝