百花繚乱のバロック絵画が一堂に会する!「ブリューゲル、レンブラント、ルーべンス バロックの巨匠たち」展

16世紀末から18世紀初めにかけてヨーロッパの広汎な地域に現れた美術様式を「バロック」と総称しますが、この「バロック」という言葉は、もともとは「いびつな形の真珠」という意味のポルトガル語「バロッコ(barroco)」に由来しています。

その名が象徴するように、現実世界との境界を曖昧にし、観るものに”絵画の世界”への参加を誘うバロック美術の精神は、近代絵画の成立に多大な影響をおよぼしました。

そんなバロック美術を代表する、レンブラントら巨匠の作品が勢ぞろいする展覧会が、姫路市の姫路市立美術館で開催されています。(~3月28日まで)

レンブラント・ファン・レイン《襞襟を着けた女性の肖像》ヨハネ・パウロ2世美術館蔵(C)Museum John Paul II Collection

レンブラント・ファン・レイン《襞襟を着けた女性の肖像》ヨハネ・パウロ2世美術館蔵(C)Museum John Paul II Collection

本展では、ブリューゲル、レンブラント、ベラスケス、ルーベンスといったバロック美術の名だたる巨匠たちの傑作44点が一堂に会し、ヨーロッパ全土を席巻した「バロック」の巨大なうねりを一望できます。

ぺーテル・パウル・ルーベンス《十字架への道》ヨハネ・パウロ2世美術館蔵(C)Museum John Paul II Collection

ぺーテル・パウル・ルーベンス《十字架への道》ヨハネ・パウロ2世美術館蔵(C)Museum John Paul II Collection

本展の見どころを、姫路市立美術館の学芸員、谷口依子さんにうかがいました。

「本展はバロック美術を、4つのセクション(イタリア絵画、オランダ絵画、フランドル絵画、ドイツ・フランス・スペイン絵画)に分けて、その多様性の全貌を一堂に展望できるように紹介します。

豊かな色彩やドラマチックな明暗法を得意としたイタリア、精緻な描写を得意としたオランダやフランドルなど、各国の独自性が百花繚乱のごとく花開いたバロック絵画の魅力をご堪能ください。

また本展は巡回展ですが、当館独自の企画として計10回のイベント(詳細はHPをご参照ください)を用意しています。3人のバロック美術研究家による講演会、音楽家とのコラボレーションによるバロック音楽のギャラリーコンサートなど、バロック美術の魅力を目と耳でお楽しみください」

ピーテル・ブリューゲル(子)《フランドルの村》プラハ国立美術館蔵 (C)National Gallery in Prague 2016

ピーテル・ブリューゲル(子)《フランドルの村》プラハ国立美術館蔵 (C)National Gallery in Prague 2016

本展は、山梨県立美術館、佐賀県立美術館、鹿児島市立美術館に巡回されます。お近くの方はお楽しみに!!

【ブリューゲル、レンブラント、ルーべンス バロックの巨匠たち】
■会期/2017年2月8日(水)~3月28日(火)
■会場/姫路市立美術館
■住所/兵庫県姫路市本町68-25
■電話番号/079・222・2288
■料金/一般1000(800)円 大学・高校生600(400)円 中・小学生200(100)円 ( )内は20名以上の団体料金
■開館時間/10時から17時まで(入館は16時30分まで)
■休館日/月曜日(ただし3月20日、27日は開館)、3月21日(火)
■アクセス/JR姫路駅より徒歩約20分、駅前より神姫バス(3・4・61・62・64・81番)で「姫山公園・医療センター・美術館前」下車すぐ

取材・文/池田充枝
1989年「サライ」の創刊時より歴史資料の調査や展覧会情報を中心にフリーランスで「サライ」の取材・執筆に携る。