オペラに足を踏み入れるきっかけに!超有名作『カルメン』の新春公演@新国立劇場

撮影:三枝近志 提供:新国立劇場

撮影:三枝近志 提供:新国立劇場

音楽、演劇、文学、美術、とあらゆる芸術が一体となったオペラ。だからオペラの劇場には、クラシック音楽好きはもちろん、読書好き、美術巡りが楽しみという人など、それぞれに楽しみをもった人たち集まる。

そして、高尚でとっつきにくいと思われがちなオペラの世界に、一歩足を踏み入れるきっかけとなるだろう超有名作の「カルメン」が、新春1月19日から、東京・初台の新国立劇場オペラパレスで上演される。

撮影:三枝近志 提供:新国立劇場

撮影:三枝近志 提供:新国立劇場

オペラの人気作品に多いのが、魅力的なヒロインの人生をドラマチックに描いた“女性の物語”。誰もがその名を知るビゼーの「カルメン」は、その代表的な一作だ。

撮影:三枝近志 提供:新国立劇場

撮影:三枝近志 提供:新国立劇場

スペインのセビリアを舞台に、魔性の女カルメンと軍人である伍長ホセの破滅的な愛を描いた物語「カルメン」の原作は、プロスペル・メリメの小説だが、小説よりオペラの方がはるかに有名になった。それは、エキゾチックで切れのいいビゼーの音楽が、多くの人を魅了したからに他ならない。

作曲家ジョルジュ・ビゼーは、36歳という短い生涯の中で17本のオペラの作曲をしたが、実は、生前には高い評価を受けなかった。この「カルメン」も例外ではなく、ウィーンで大成功を収めたのは、ビゼーの死から4か月後のことであったという。舞台で繰り広げられる物語の背景に、こんな作者の物語もある。そんな裏話を知ることも、オペラの楽しみのひとつと言えるかもしれない。

撮影:三枝近志 提供:新国立劇場

撮影:三枝近志 提供:新国立劇場

新国立劇場での鵜山仁演出による「カルメン」は、スペインの香りに満ち満ちた正統派の舞台。カルメンの登場で歌われる「ハバネラ」や花形闘牛士エスカミーリョのバリトンが色気を放つ「闘牛士の歌」など、数々の有名曲によってドラマチックに展開していく。大迫力の大人数による合唱やエキゾチックなダンスの見せ場もあり、オペラの醍醐味を存分に味わうことができる満足度の高い舞台だ。

カルメン役は“ロシアの名花”と讃えられるエレーナ・マクシモワ。カルメンを得意とする彼女は、ミラノスカラ座やウィーン国立劇場など、世界の有名劇場でも高い評価を得ている。そして、情熱的な歌声と甘いマスクで人気のテノール、マッシモ・ジョルダーノが演じるドン・ホセの登場にも、期待が高まる。

新春のひとときを、日本を代表するオペラハウス新国立劇場で極上のオペラ「カルメン」を堪能する。全3幕の舞台、休憩時間にはゆったりとしたホワイエ(休憩、社交の場として使われるスペース)で、ジャンパンを楽しむのもいいだろう。

【新国立劇場2016/2017シーズンオペラ ジョルジュ・ビゼー『カルメン』[全3幕/フランス語上演 日本語字幕付]】
■公演日/2017年1月19日(木)~1月31日(火)
■会場/新国立劇場 オペラパレス/東京都渋谷区本町1-1-1
http://www.nntt.jac.go.jp/opera/
https://www.facebook.com/nnttopera/

※公演についての問い合わせ/電話03・5352・9999(ボックスオフィス)

文/堀けいこ