衰えると事故につながやすい「動体視力」を高める3つの簡単トレーニング

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加齢とともに衰えを大きく実感する目のはたらきのひとつに動体視力があります。

動体視力は向かってくるものや目の前を横切るものを見極めたりする能力ですが、動体視力が弱まると、運転時に標識を見落としたり、動いている情報を把握することができにくくなります。

今回は、日常生活の中でできる動体視力のトレーニング法をご紹介していきます。

■動体視力のピークは15~20

動体視力は5歳から15歳ころに急速に発達し、15~20歳かピークとなり、その後は下降するといわれています。

70歳以上を対象に普通免許の更新時に動体視力の検査が導入されたのは、動体視力の衰えが事故につながると考えられているから。

一般的に65歳以上になると、ピーク時の3分の2程度のスピードまでしか識別できなくなるのです。

■2つの動体視力“KVAとDVA”

動体視力には、前方から向かってくるものを見る能力(KVA)と左右に移動するものを見る能力(DVA)があります。

KVAが弱いと自分に向かってくるものを正確に認識することができないため、正面から投げられたボールをキャッチすることが難しくなったり、車を運転しているときに距離感を見誤ったり、標識を見落とすこともあるでしょう。

一方、DVAが弱いと、電光掲示板などに流れる情報を読み取れず、情報をとりこぼしたりします。また、とっさの時の早い動きでの反応も苦手です。

■3つの動体視力トレーニング

ここで紹介する動体視力のトレーニングは、30代以降の方は積極的に取り組みたいトレーニング。いつもの行動のなかに取り入れながらできるので、意識して行うよう心がけましょう。

(1)電車の中から看板や駅名を見る

走っている電車の中から看板や駅名を見るようにします。色や形、文字まで把握できるとよいでしょう。

路線の電柱は等間隔のためタイミングが取りやすく、電柱1本ずつはっきり見るのは効果的なトレーニングになります。

通過する電車のなかにいる人を目で追うのもいいトレーニングになります。

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(2)車のなかからナンバーや看板を見る

車に乗ったときは、前から近づいてくる車のナンバーや道路の看板の文字を読み取るようにしてみましょう。ナンバーを読み取るのに慣れてきたら、ナンバーを瞬時に足し算してみましょう。

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(3)ボールに書かれた文字を読み取る

白いボールに数字や記号、文字などを書き、壁にころがしたり、投げたりし、もどってくるボールを見ながら文字を読みあげていきます。

生活の中で簡単にできる目のトレーニング。毎日の意識次第で、目の衰えを防ぐことができるのです。動体視力を維持できれば、スポーツや運転に限らず、趣味などの日々が楽しくなり、仕事でも効率アップが目指せますね。

拙著『1日5分でアタマとココロがすっきりする眼球体操』の中で、それ以外のトレーニング法をご紹介していますので、ぜひご覧になってください。

 

文/庄司真紀
監修/松島雅美

指導/松島雅美(まつしま・まさみ)
1972 年、広島県に生まれる。京都女子大学大学院修士課程修了。 臨床心理士。メンタルビジョントレーニングスペシャリスト。一般社団法人国際メンタルビジョントレーニング協会代表理事。Je respire 株式会社代表取締役社長。精神神経科クリニックや教育機関などで、のべ20,000 人以上をカウンセリングしてきた実績がある。視覚機能とメンタル機能を同時に鍛えるアイパフォーマンスメソッドを日本ではじめて構築し、スポーツ選手や子どもなどのパフォーマンス向上に向けた取り組みを行っている。

【参考図書】
『1日5分でアタマとココロがすっきりする眼球体操』
(松島雅美・著、本体1,000円+税、セブン&アイ出版)

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